スマホで会話をするIZAM

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 IZAMに「差押え」についての事実関係を聞くと、滞納分の税金は「全額お支払い済みです」とした上で、差押えに至った理由について、次のように回答した。

「世界的パンデミックであるコロナウイルス感染拡大に伴い、舞台やライブなどを完全に自粛しなくてはならない期間が2年間、そして再開出来るようになったその後の一年間も、感染防止ガイドラインを守り、上演を試みましたが、コロナに不安を抱くお客様が多く劇場に脚を運ぶ方の少なさや、劇場に収容できる人数が1/3〜1/2というガイドラインがあった中で出てしまいました公演の赤字を全て負担しているため、納税のお支払いを待って頂く事で税務署さまにお願いを致しました。その後、期間を設けてわけてお支払いしていく事になったという経緯がございます」

 IZAMは音楽活動のほかにも劇団『ベニバラ兎団』を主宰し、舞台の演出やプロデュースも行っていた。しかし、新型コロナウイルスの影響で活動休止に追い込まれ、大打撃を受けていたのだという。劇団か、自身の生活か、IZAMは厳しい選択を迫られていたようだ。

 同劇団は2008年の旗揚げ以降、舞台公演を年に複数回行なっていて、IZAMはスポンサー探しから会場のブッキングまで担当していたという。

 劇団は新型コロナの影響で多くの仕事がキャンセルになり、苦しい状況が続いていた。2021年2月には、IZAM自身が劇団の専用稽古場を手放すことを決めたとしてその悔しさをInstagramに綴っていた。

 IZAMと吉岡の“おしどり夫婦”を襲ったこの難局。後編では、税金滞納中に取材班が目撃していたIZAMの意外な行動などを報じている。

後編に続く

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