この日はセレモニアルピッチだけでなく、ファンとのトークイベントやファン交流会も開催。「Boom!」と叫びながらホームランを打ったあとに見せた、弓を引くようなガッツポーズを何度も披露。ファンから「サービス精神の塊!」との声が上がった。
「このポーズは1990年の巨人との日本シリーズで、初戦に槇原寛己から本塁打を放つと、巨人ベンチに向かってガッツポーズをしたことでセ・リーグのファンにも知られるようになった。その後の広島、ヤクルトとの日本シリーズにも本塁打を打ってガッツポーズを披露し、デストラーデの存在をアピールし続けた」(前出・スポーツ紙デスク)
そんな彼は、都内のホテルに戻ってきてもファンへのサービス精神は旺盛だった。居合わせたファンはこう言う。
「ホテル前で彼の姿を一目見ようと待っていたファンに対して、『オレはオーレ(日本での愛称)です』と日本語で自己紹介しながら、『ライオンズファン最高ね』と現役時代のプロ野球カードへのサインに応じていました。
サインする時に、『ライオンズファンですか?』『デストラーデ好きですか?』と流ちょうな日本語で1人1人に声を掛けていたのが印象的でした。最後には『Boom!』と叫びながらデストラーデポーズを決めて写真撮影。彼が本塁打王を獲得した頃、高校生だったファンはうれし泣きをしていました。20分ほどサインや写真撮影に応じてくれて、本当に素敵な人だなと思いました」
現在、米フロリダ州でMLBレイズ戦解説などを中心に活動しているが、今年3月にはWBCの取材のために来日していた。来年3月にOB戦のため再来日する予定で、日本でも活躍の場が広がりそうな勢いだ。ファンへの“神対応”はその布石だったのかもしれない。