シーズン開幕時に「阪神の日本一早い優勝マジック」が点灯されることで知られる阪神尼崎駅前の尼崎中央三番街商店街。リーグ優勝した阪神がクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージに突入したことで、“新たなマジック”が点灯していた――。
お馴染みのボードにはクライマックスシリーズと書かれた紙が貼られ、ファイナルステージが始まった時点で「マジック6」が点灯された。そして、10月18日に広島を甲子園球場に迎えてのファイナルシリーズ第1戦に勝つと、翌朝には「マジック4」に数字が変わった。
ご承知の通り、この商店街のマジックはプロ野球の正式ルールとは違う。基本的に「残り試合数」を表示する形式だ。今年も開幕した3月29日には「マジック143」が点灯。阪神が負けた日には数字を減らさす、勝った翌日に残り試合数まで一気に減らすシステムになっている。
今年は18年ぶりのリーグ優勝で、この商店街がマジック点灯を初めて以来、初の「マジック0」になったことが話題をさらった。
阪神が登場したファイナルステージは、先に4勝すれば日本シリーズ進出が決まる。優勝した阪神に1勝のアドバンテージがあるため、フルで戦ったとしても第6戦までとなる。残り試合を表示するのでファイナルステージが始まる前の「マジック6」はまだ理解できるものの、阪神がひとつ勝って「マジック4」になるのは理解に苦しむ。残り試合(が最も多い場合)でいえば「マジック5」、阪神があといくつ勝てばいいかであれば「マジック2」になるはずだ。