スポーツ

女性アナの「プロ野球」現場取材は“絶滅危機”に それでも「マツダスタジアム」にだけは地元アナが集う理由

2004年に松坂大輔と柴田倫世アナが結婚したが、きっかけは球場での取材だった(時事通信フォト)

2004年に松坂大輔と柴田倫世アナが結婚したが、きっかけは球場での取材だった(時事通信フォト)

 かつてはプロ野球取材の現場を彩ってきた各局の女性アナたち。球場での取材がきっかけで選手と結婚した女性アナも多いが、いまや球場で姿を見かけることは減り、“絶滅危機”に瀕しているという。スポーツ紙デスクが言う。

「以前は在京キー局の女性アナが毎日のように巨人の東京ドーム、ヤクルトの神宮球場など関東圏の球場に送り込まれ、長嶋茂雄、野村克也ら名将の懐に入るよう指令が飛んでいました。その様子を見た若手選手たちが担当ディレクターに『あの子紹介して!』と頼んで会食をセッティング、後に交際に発展することも多かった。いまも女性アナと付き合う野球選手は多いですが、SNSのDMで連絡を取るなどして知り合うケースが多いと聞きます」

 球場で取材するスポーツ紙の記者らに話を聞くと、「キー局、地方局に限らず女性アナは春季キャンプや日本シリーズでくらいしか見かけないですね。クライマックスシリーズでもまず見かけなくなりました……」と寂しい声。その理由をキー局のスポーツ担当社員が明かす。

「報道番組におけるプロ野球需要の低下に加えて、コロナ禍による取材人数の制限などで女性アナ派遣を見送ることが増えた。今の若い女性アナは野球をまったく知らないという子も珍しくないですよ」

 だが唯一、「最近も頻繁に女性アナが取材にくる球場がある」(前出・キー局社員)という。

「カープのマツダスタジアムです。よく見かけるのは広島テレビの木村和美アナ(26)、テレビ新広島の西山穂乃加アナ(30)、梶谷羽奈アナ(23)ですね。木村アナと梶谷アナはそれぞれカープの応援番組を担当しているため、局としても球場に派遣する理由があります。炎天下でも日焼け止めを塗り、練習が終わるのをじっと待っている。引き上げる選手を見かけたら、声をかけ、雑談しながらエピソードを聞き出す。番記者スタイルを貫いていて現場や選手からも高評価です」(前出・スポーツ紙デスク)

関連キーワード

関連記事

トピックス

逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
ロス近郊アルカディアの豪
【FBIも捜査】乳幼児10人以上がみんな丸刈りにされ、スクワットを強制…子供22人が発見された「ロサンゼルスの豪邸」の“異様な実態”、代理出産利用し人身売買の疑いも
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン