NHKが13日、大晦日に放送される『第74回NHK紅白歌合戦』の出場歌手を発表。新しい学校のリーダーズ、ano、伊藤蘭、大泉洋、すとぷり、Mrs.GREEN APPLEなど13組の初出場が決まる一方、性加害問題で出演の可否が注目されていた旧ジャニーズは1組も選ばれなかった。
「例年なら“誰が出るか”が注目される紅白ですが、今年は“ジャニーズは出るか”が1つのの注目ポイントでした。NHKは一連の性加害問題を受けて、9月下旬から旧ジャニーズタレントの当面の出演を見送るとの方針を発表。これにより旧ジャニーズ勢の紅白出演は厳しいと見られていましたが、昨年は6組が出場しており、旧ジャニーズ勢がいなくなると視聴率低下は避けられないため、枠がいくつか減るだけとの楽観的な見方もありました。
しかし、フタを開けてみれば旧ジャニーズ勢の名前は1組もなかった。絶大な人気を誇る旧ジャニーズ勢の穴を埋める歌手などおらず、関係者の間では早くも視聴率ワースト記録更新が噂されています」(芸能ライター)
これまでの最低記録は、2021年の34.3%(ビデオリサーチ調べ、後半の数字。関東地区)。これだけの数字を残しても“ワースト”と言われてしまうのは国民的人気番組ゆえだが、噂されていたサザン・オールスターズ、松田聖子、中森明菜、浜崎あゆみ、小林幸子などの名前はなく、目玉に乏しい印象は否めない。
「今回の出演者ラインナップを見ると、SNSでバズったアーティスト、K-POP系、アニメ曲など、NHKが若者をターゲットにしようとしているのは明らかです。ただ、今やテレビのコア視聴者は中高年層で、人口も圧倒的に中高年が多いのに、これを無視して若者にシフトして視聴率をとれるのか。
そもそも若者に寄り添ったところで、若者はテレビを持っているかさえ分からない。長年、受信料を払ってきた中高年を切り捨てるようなやり方をすれば、数字が下がるのは目に見えています」(エンタメ誌記者)
ただ、出演が噂されていた歌手の名前が出演者リストに無かったからといって、出演の目がなくなったわけではない。紅白には「企画枠」があり、例年、紅組・白組の枠を越えて出演するアーティストがいる。中でも今年、待望論が出ているのが中森明菜だ。