ドラフト1位指名を受けた際には「東北を熱く」とコメントしていた安楽
飲食店店員や記者にも横柄な態度
「安楽さんと一緒にいると、常に持ち上げられることが求められます。昼夜問わず届くLINEへの“即レス”は必須ですし、コロナ明けともなると彼との飲みは毎日のように開かれていた。朝の3~4時まで飲むのはザラで、罰ゲームと称して後輩に無茶な飲み方をさせることもあった。
また、遠征先で『女を呼べ!』と言われた後輩が、無理して女性を集めていたこともあります。飲み会を断った後輩には、飲みの場から電話をかけ、『なんで来ないんだよ』と電話越しに大声で説教をしたこともあります」
そして選手だけではなく、関係者らにも“ハラスメント行為”が及んでいたという。
「こうした横柄な態度は選手にかぎらず、球団外の人にもとっていました。たとえば飲食店などの店員の方や、お気に入りの女性記者などに対してです。これまでも安楽さんの言動について職員や関係者に訴えている選手はいたようです。そもそも球団職員や関係者がいる前でも行なわれていたので、ある程度は知られていた話なんです。でも、誰も真剣に注意をすることなく、一方の安楽さんは活躍を重ね、どんどんパワハラは酷くなっていった」
選手たちが立ち上がることを決めたのは今年の夏ごろだという。別の現役選手Bは「安楽さんから頻繁に“可愛がり”を受けていた選手が『もう耐えられない』と同僚に打ち明けたことで、ほかの選手が『俺もパワハラを受けていた』『協力する』と仲間が増えていきました」と明かす。クライマックス・シリーズ(CS)に進出できずシーズンを終えると、選手たちは本格的に相談をはじめた。契約更改のタイミングで球団に訴えることなど、告発の段取りを決めていったのだという。