芸能

『ブギウギ』撮影秘話 母親ツヤ役・水川あさみ、別れのシーンで号泣する趣里を前に涙こらえられず“台本無視”

趣里よりも水川の方が、古い関西弁に苦戦したという

趣里よりも水川の方が、古い関西弁に苦戦したという

 上下黒のゆったりとしたセットアップに映えるヒョウ柄のスニーカーが、彼女の“強さ”を際立たせていた。11月中旬の夜、都内で舞台『リムジン』の出演を終え、家路を急ぐ水川あさみ(40才)の姿があった。コロナ禍で延期され、3年越しにようやく上演が叶った舞台だった。

「水川さんが舞台に立つのはなんと8年ぶりになります。稽古の段階からずいぶん充実していたようで、“役の神経がつながっていく感覚は何事にも代え難い”と手応えを口にしていました」(舞台関係者)

 そんな水川が視聴者の涙を誘ったのが、NHK連続テレビ小説『ブギウギ』の11月23日放送回。趣里(33才)演じるヒロイン・スズ子の母で、水川が演じたツヤが亡くなるシーンだ。

「母と娘という設定ながら、趣里さんとの実年齢はわずか7才差。しかも、ツヤとスズ子は血がつながっていないんです。難しい役どころでしたが、水川さんの演技は終始、圧巻でした」(テレビ局関係者)

 ツヤとの別れを収録する際、趣里はリハーサルの段階から泣いていたという。

「台本上では、水川さんは、最後の最後までツヤらしく、気丈に明るく演じきる予定だったそうです。それでも、号泣する“娘”を前に、水川さんも涙をこらえることができなかった。結果として、台本を“無視”せざるを得なかったそうです」(前出・テレビ局関係者)

 ある視聴者は早速「ツヤさんロス」に陥っているという。

「最期のシーンで、娘を励ますように優しく笑みをたたえ、静かに涙を流すツヤさんの姿を見て嗚咽が止まりませんでした。病床に伏している水川さんの肌の透明感が、儚さを加速させていて……」

 水川はかねて「自分の体は食べたものでできている」という意識を強く持っており、人一倍食生活に気を使ってきた。近年、特に夢中になっているのが「発酵食」。3年ほど前に、毎日習慣的に食べていたみそ汁に使うみそを造ってみたいと思ったことがきっかけだったという。

「最近ではみそにとどまらず、塩麹やしょうゆ麹、米ぬかも手作りし、ぬか床の手入れはすっかり習慣になっているとか。水川さんは普段から明るい性格のかたですが、発酵食の話には特に目がなく、話が盛り上がります(笑い)」(芸能関係者)

 発酵食への愛は止まらず、遠方での長期ロケの際には、あるグッズが必須だという。

「発酵玄米(※玄米と小豆、塩を一緒に炊いて、3日ほど発酵させた玄米のこと)を炊くために、『マイ炊飯器』を持ち込んでいるんです。重視しているのは発酵具合。保温機能を使うことで発酵して酵素が増えるそうで、場合によっては数日置きっぱなしにすることもあるそうですよ。撮影現場には、自分で握った発酵玄米のおにぎりを持ってきていることが多いです」(前出・芸能関係者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

民放ドラマ初主演の俳優・磯村勇斗
《ムッチ先輩から1年》磯村勇斗が32歳の今「民放ドラマ初主演」の理由 “特撮ヒーロー出身のイケメン俳優”から脱却も
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン