芸能

市川猿之助が「2億円の古美術品コレクション」の整理開始 賠償金と「4億円豪邸」の相続税対策か

現在、家財などの整理を始めているという(写真/共同通信社)

現在、家財などの整理を始めているという(写真/共同通信社)

 歌舞伎俳優・市川猿之助(本名・喜熨斗孝彦、48)が両親に向精神薬を飲ませ、自殺を手助けしたとして自殺幇助の罪に問われていた事件。11月17日に東京地裁は懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)を言い渡した。

 公判では「週刊誌によるセクハラ・パワハラ報道を苦に一家心中を図った」ことを明かした猿之助だが、現在は凄惨な事件の現場となった東京・目黒の自宅に戻り、叔母や弟子たちの世話を受けながら人目につかぬよう“籠城生活”を送っているのだという。梨園関係者が話す。

「判決が出た当日、四代目(猿之助)のファンクラブは解散を決定し、12月初旬には会員たちにその旨を記した手紙を送り、年会費の返還も始まっています。四代目は所属していた芸能事務所も辞め、松竹も『復帰は未定』と発表している。長年務めていた京都芸術劇場・春秋座の芸術監督も退任し、事実上『孤立無援』となっています」

 そんな彼は現在、家財などの整理を始めているという。近隣住民が言う。

「公判を目前に控えた11月半ばには、叔母夫妻と思われる70代くらいの男女の立ち合いのもと、自宅前に回収業者のトラックが停まっていた。家の中で何か打ち合わせをしていたようです」

“約2億円の価値”とも言われる私財も運び出されているという。前出・梨園関係者がこう話す。

「四代目は、亡くなった父・段四郎さんの影響で2000点を超える浮世絵コレクションや、北大路魯山人、川喜田半泥子の作品など錚々たる骨董品を所持している。なかには千利休亡き後、天下一の茶人となった古田織部作の慶長時代の茶杓など文化財レベルの品もあると言います。

 それらを、懇意にしている東京と京都の骨董品屋にひとまず預けたそうです。どれもこれも、一点数百万円は下らない品ばかりです」

 何が起きているのだろうか。芸能関係者は言う。

「事件により、今年6月に公開予定だった猿之助さんが出演している映画『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』などが“お蔵入り”することになり、多額の賠償金が生じていると言われています。

 また、亡くなった両親の遺産相続の問題もあります。実刑判決が下れば『相続欠格』となるのですが、彼には執行猶予がついたため、相続人は一人っ子である猿之助さんとなる。猿之助さんが相続することになる目黒の自宅は約4億円とも言われ、その相続税も莫大です。歌舞伎への復帰も未定で現在無収入の猿之助さんが到底支払える額ではない。両親の遺品整理とともに、私財で売れるものは売りに出すことにしたのではないでしょうか」

※週刊ポスト2024年1月1・5日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

司忍組長も姿を見せた事始め式に密着した
《山口組「事始め」に異変》緊迫の恒例行事で「高山若頭の姿見えない…!」館内からは女性の声が聞こえ…納会では恒例のカラオケ大会も
NEWSポストセブン
M-1での復帰は見送りとなった松本(時事通信フォト)
《松本人志が出演見送りのM-1》今年の審査員は“中堅芸人”大量増へ 初選出された「注目の2人」
NEWSポストセブン
浩子被告の顔写真すら報じられていない
田村瑠奈被告(30)が抱えていた“身体改造”願望「スネークタンにしたい」「タトゥーを入れたい」母親の困惑【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
「好きな女性アナウンサーランキング2024」でTBS初の1位に輝いた田村真子アナ(田村真子のInstagramより)
《好きな女性アナにランクイン》田村真子、江藤愛の2トップに若手も続々成長!なぜTBS女性アナは令和に躍進したのか
NEWSポストセブン
原英莉花(時事通信フォト)
女子ゴルフ・原英莉花「米ツアー最終予選落ち」で来季は“マイナー”挑戦も 成否の鍵は「師匠・ジャンボ尾崎の宿題」
NEWSポストセブン
筑波大学・生命環境学群の生物学類に推薦入試で合格したことがわかった悠仁さま(時事通信フォト)
《筑波大キャンパスに早くも異変》悠仁さま推薦合格、学生宿舎の「大規模なリニューアル計画」が進行中
NEWSポストセブン
筒香が独占インタビューに応じ、日本復帰1年目を語った(撮影/藤岡雅樹)
「シーズン中は成績低迷で眠れず、食欲も減った」DeNA筒香嘉智が明かす“26年ぶり日本一”の舞台裏 「嫌われ者になることを恐れない強い組織になった」
NEWSポストセブン
陛下と共に、三笠宮さまと百合子さまの俳句集を読まれた雅子さま。「お孫さんのことをお詠みになったのかしら、かわいらしい句ですね」と話された(2024年12月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)
【61才の誕生日の決意】皇后雅子さま、また1つ歳を重ねられて「これからも国民の皆様の幸せを祈りながら…」 陛下と微笑む姿
女性セブン
『世界の果てまでイッテQ!』に「ヴィンテージ武井」として出演していた芸人の武井俊祐さん
《消えた『イッテQ』芸人が告白》「数年間は番組を見られなかった」手越復帰に涙した理由、引退覚悟のオーディションで掴んだ“準レギュラー”
NEWSポストセブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン