エマニュエル駐日米国大使は、大谷の愛犬にも特製のビザを用意して歓迎(写真はXより)
“大谷いじめ”ではないのか
一方、一連の動きを「当局の人気取り」と冷めた目で見る人の中からは、こんな辛辣な声も聞こえてくる。
「声明を発表したコーエン氏はカリフォルニア州でも北部のサンフランシスコ出身で、ドジャースのライバル球団であるサンフランシスコ・ジャイアンツのファンなんだとか。ドジャースと大谷選手獲得を競った地元の球団が大谷選手に袖にされたこともあって、“サンフランシスコの意趣返し”、“大谷いじめ”ではないかと、米国内でも話題になっています」(前出・在米ジャーナリスト)
提言の実現性はさておき、大谷がすでにカリフォルニアの「ひとつの産業」といわれるほど大きな存在になっている証左だろう。
「ロサンゼルスの日系コミュニティーではいま、ドジャースの本拠地を巡るスタジアムツアーが大人気。料金は大人25ドル(約3650円)、子供15ドル(約2190円)で、大谷選手のユニホームの購入者も激増しています。シーズン開幕を前に、すでに“大谷効果”が出ているのです」(前出・在米ジャーナリスト)
今後も大谷への注目は増すばかりだ。
「とはいえ、カネでは動かないのが大谷選手です。仮に150億円が徴収されることになっても、グラウンド外の“雑音”に動揺することはないでしょう」(スポーツ紙記者)
異例の後払い契約が引き起こした想定外の事態。これもまた大谷が規格外であることの証しだ。
※女性セブン2024年2月1日号