国内

大谷翔平の母校で開かれた「ウイルス性肝炎」の意見交換会、徳光和夫が唸った「高校生たちの斬新アイデア」

意見交換会に参加した佐藤三兄弟

意見交換会に参加した佐藤三兄弟

 岩手県の花巻東高等学校で1月30日、肝炎について理解促進を図る授業が行われた。数々のプロ野球選手を輩出している花巻東高等学校は、昨年メジャーリーグでアジア人選手初となる本塁打王、さらには年間MVPを獲得した、ドジャース・大谷翔平選手(29才)の母校としても知られる。そんな高校野球の強豪校から授業の特別講師として招かれたのは、野球好きで知られるフリーアナウンサーの徳光和夫(82才)だった。

 在校生を前にすると、「このたびは皆さんの先輩、西舘勇陽投手がジャイアンツへ入ってくれました! “ジャイアンツ広報大使”として、こんなに喜ばしいことはございません」と、たまらず熱弁。西館投手は、花巻東高等学校から中央大学を経て、昨年のドラフト会議で巨人から1位指名を受けた逸材だ。

 徳光のジャイアンツ愛に触れて生徒たちに笑顔が広がったが、続けて「今日は高校生の皆さんが肝炎に興味を持ってプレゼンをしてくださる。そんな機会を嬉しく思っています」と語り、厚生労働省「知って、肝炎プロジェクト」肝炎対策広報大使として挨拶を締めくくった。

 岩手県は、今期の「知って、肝炎プロジェクト」積極的広報地域に選定されている。花巻東高等学校では昨年12月に岩手医科大学付属病院・宮坂昭夫准教授を招いた特別授業があり、それを受けて今回「健康啓発 学生発表会 意見交換会」を実施。特別講師には、徳光と共に三つ子のインフルエンサー・佐藤三兄弟も参加した。佐藤三兄弟は総フォロワー320万人のSNSを通じ、特に若い世代へ向けて肝炎の啓発活動を行っている。

 発表会ではスポーツコースの2年生約40人が4つのグループにわかれ、肝炎ウイルス検査の受検促進と国民の健康増進について、それぞれが考えたアイディアをプレゼンし合った。

 最初のグループのテーマは、メディアを通じた広報活動について。啓発ポスターや広報ドラマを提案し、生徒たちがシナリオを作って出演した短編劇も披露。佐藤三兄弟は若者の大半が使うSNSを活用する案に共感し、長男・綾人は「若者は興味のない広告は見ない。TikTokでショート動画が流行っているので、今見せてもらったような面白いドラマは興味を持ってもらえる気がします」と賛同した。他にも、肝臓などをモチーフにしたストラップを作ってガチャガチャにするアイディアには「かわいい!」と声があがり、集まった同級生からさっそく好感触を得ていた。

 ウイルス性肝炎は日本人のおよそ50人に1人が患者とされる、国内最大の感染症だ。肝炎の検査率向上をテーマにしたグループは、日程調整の難しさや肝炎の知識不足などが受検率の低さを招いているとして、国の制度として新たな取り組みを提案。「ワクチンを受けずに感染したら保険料アップ」「誕生月は検査無料またはプレゼント配布」「肝炎が発症しやすい傾向にある40歳までに検査を受けないと罰金」など具体案を次々と挙げ、データとして予防接種の国際比較も添えて日本の現状を分析した。

 徳光は「バースデープレゼントの案はとっても面白いし、皆さんのおかげで世界の事情を知ることができました」と感心。アナウンサーとして生徒の声にも感心したようで、「腹式発声でマイクのりがすごくいいね。よかったらアナウンサーの道も考えてください」とスカウトする場面も。

関連キーワード

関連記事

トピックス

参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏(共同通信)
《“保守サーの姫”は既婚者だった》参政党・さや氏、好きな男性のタイプは「便利な人」…結婚相手は自身をプロデュースした大物音楽家
NEWSポストセブン
かりゆしウェアをお召しになる愛子さま(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 
《那須ご静養で再び》愛子さま、ブルーのかりゆしワンピースで見せた透明感 沖縄でお召しになった時との共通点 
NEWSポストセブン
松嶋菜々子と反町隆史
《“夫婦仲がいい”と周囲にのろける》松嶋菜々子と反町隆史、化粧品が売れに売れてCM再共演「円満の秘訣は距離感」 結婚24年で起きた変化
NEWSポストセブン
注目度が上昇中のTBS・山形純菜アナ(インスタグラムより)
《注目度急上昇中》“ミス実践グランプリ”TBS山形純菜アナ、過度なリアクションや“顔芸”はなし、それでも局内外で抜群の評価受ける理由 和田アキ子も“やまがっちゃん”と信頼
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、夫の音楽家・塩入俊哉氏(時事通信フォト、YouTubeより)
《実は既婚者》参政党・さや氏、“スカートのサンタ服”で22歳年上の音楽家と開催したコンサートに男性ファン「あれは公開イチャイチャだったのか…」【本名・塩入清香と発表】
NEWSポストセブン
中居、国分の騒動によりテレビ業界も変わりつつある
《独自》「ハラスメント行為を見たことがありますか」大物タレントAの行為をキー局が水面下でアンケート調査…収録現場で「それは違うだろ」と怒声 若手スタッフは「行きたくない」【国分太一騒動の余波】
NEWSポストセブン
かりゆしウェアのリンクコーデをされる天皇ご一家(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 
《売れ筋ランキングで1位&2位に》天皇ご一家、那須ご静養でかりゆしウェアのリンクコーデ 雅子さまはテッポウユリ柄の9900円シャツで上品な装いに 
NEWSポストセブン
定年後はどうする?(写真は番組ホームページより)
「マスメディアの“本音”が集約されているよね」フィフィ氏、玉川徹氏の「SNSのショート動画を見て投票している」発言に“違和感”【参院選を終えて】
NEWSポストセブン
スカウトは学校教員の“業務”に(時事通信フォト)
《“勧誘”は“業務”》高校野球の最新潮流「スカウト担当教員」という仕事 授業を受け持ちつつ“逸材”を求めて全国を奔走
週刊ポスト
「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
【体にホチキスを刺し、金のありかを吐かせる…】ルフィ事件・小島智信被告の裁判で明かされた「カネを持ち逃げした構成員」への恐怖の拷問
NEWSポストセブン
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン