(時事通信フォト)

『SHOGUN』のジャパンプレミアに出席した真田広之、西岡徳馬、二階堂ふみ、アンナ・サワイ、平岳大ら豪華出演陣(時事通信フォト)

 大学の卒業以降は、仕事をともにすることはなく、『SHOGUN』の撮影で久しぶりに再会したという。

「『下澤先輩、ご無沙汰しております』と挨拶したら、『その名前で呼ばれるとは』と驚かれて、『ここではヒロと呼んでくれよ』と仰ってくださったのです。私が『さすがにそれは呼べません。では、先輩と呼びます』と返すと、固い握手を交わしてくれました」

 40年ぶりに見た先輩の背中は、昔と同じく偉ぶる様子は一切なく、頼りがいがあったという。

「ご自身がカメラに映らないシーンでも、一切代役を立てずに相手役の前にご自分で立たれていました。また、撮影の無い日も、全て朝から深夜まで現場に来られて、チェックやアドバイスに走り回られていました」

 真田が日本での名声を捨てて、ロサンゼルスに移住したのは、大ヒット映画『ラスト サムライ』(2003年)に出演して、主演のトム・クルーズらに殺陣や作法を教えた直後だった。そこから映画『ラッシュアワー3』(2007年)や『47RONIN』(2013年)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)など、数々の作品に出演して実績を作り、ついに今作でハリウッド初主演兼初プロデューサーに。日本から帆之亟さんを含む専門スタッフを多く呼びよせ、“本物の時代劇”を製作するに至った。

「撮影はとてもハードでしたが、日米のキャスト一同が、真田さんの熱い思いと人間性に惹かれて、作りきった作品です。円熟味たっぷりの芝居で武士道精神を表現される真田さんの厳かな佇まいが印象的です。同時に、非情な戦国の世の中で、大きな優しさと志をのぞかせたその表情は、いまの真田さんだから出せる唯一のものです」

 代弁する帆之亟さんの言葉にも、自然と熱い情熱が宿る。かつてないスケールで描かれる時代劇は、真田の母国日本で、そして世界各国でどんな反響を生むのか。

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