芸能

《頑張ると疲れる》“タモリの一言”に救われた共演者らが紐解く言葉の真意「自分が優れていると見せようとする人を信用しない」

生きづらい今の時代にタモリの言葉が求められているのかもしれない

生きづらい今の時代にタモリの言葉が求められているのかもしれない

『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の最終回から10年──。今春でNHK『ブラタモリ』の終了も発表され、タモリ(78)をテレビで見る機会は大きく減る。何気ないタモリの一言に、「生きるのが楽になった」という共演者は少なくない。そんなタモリの言葉の真意を、共演者らに聞いた──。【前後編の前編。後編を読む

「そのままでいい」

 人気番組『ブラタモリ』のレギュラー放送が3月いっぱいで終了する。

 ビートたけし、明石家さんまと並ぶ「ビッグ3」としてテレビ界をリードしてきたタモリだが、昨年4月には『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)が終了。残るレギュラー番組は『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)一本のみだ。

「オレがオレが」が当たり前の芸能界で、その“脱力系”のスタイルで唯一無二の存在感を放ってきたタモリ。独特の視角からの話芸を魅力とした奇才でもある。あらためてその言葉を振り返ると、現代人の肩の荷を下ろさせてくれるフレーズに満ちていた──。

 1982年から32年間続いた生放送『笑っていいとも!』の名物コーナーといえば「テレフォンショッキング」。共同テレビ入社3年目で、その担当アナを任された相川梨絵(46)は、せっかくのスタジオの盛り上がりのなかで首尾よく進行できず、落ち込んだ気持ちで楽屋を訪ねた時のタモリの一言を鮮明に記憶している。

〈いいの、いいの。頑張らなくって。相川はそのままが面白いんだから〉

 相川が語る。

「私が“次は頑張ります”と頭を下げると、タモリさんのお返事がその言葉だったんです。いろんな現場で“もっと頑張って”と言われ続けてきた私にとって衝撃で、あの一言のおかげで強迫観念が消えて気持ちが軽くなった。入社1~2年目に、毎日のように“辞めたい”と思っていた私が仕事を続けられたのは、あの言葉のおかげです」

関連キーワード

関連記事

トピックス

違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【国立大に通う“リケジョ”も逮捕】「薬物入りクリームを塗られ…」小西木菜容疑者(21)が告訴した“驚愕の性パーティー” 〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
「2024年に最もドッキリにかけられたダマされ王」ランキングの王者となったお笑いコンビ「きしたかの」の高野正成さん
《『水ダウ』よりエグい》きしたかの・高野正成が明かす「本当にキレそうだったドッキリ」3000人視聴YouTube生配信で「携帯番号・自宅住所」がガチ流出、電話鳴り止まず
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【20歳の女子大生を15時間300万円で…】男1人に美女が複数…「レーサム」元会長の“薬漬けパーティ”の実態 ラグジュアリーホテルに呼び出され「裸になれ」 〈田中剛、奥本美穂両容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
国技館
「溜席の着物美人」が相撲ブームで変わりゆく観戦風景をどう見るか語った 「贔屓力士の応援ではなく、勝った力士への拍手を」「相撲観戦には着物姿が一番相応しい」
NEWSポストセブン
(左から)「ガクヅケ」木田さんと「きしたかの」の高野正成さん
《後輩が楽屋泥棒の反響》『水ダウ』“2024年ダマされ王”に輝いたお笑いコンビきしたかの・高野正成が初めて明かした「好感度爆上げドッキリで涙」の意外な真相と代償
NEWSポストセブン
前田亜季と2歳年上の姉・前田愛
《日曜劇場『キャスター』出演》不惑を迎える“元チャイドル”前田亜季が姉・前田愛と「会う度にケンカ」の不仲だった過去
NEWSポストセブン
フィリピン人女性監督が描いた「日本人の孤独死」、主演はリリー・フランキー(©︎「Diamonds in the Sand」Film Partners)
なぜ「孤独死」は日本で起こるのか? フィリピン人女性監督が問いかける日本人的な「仕事中心の価値観」
NEWSポストセブン
timelesz加入後、爆発的な人気を誇る寺西拓人
「ミュージカルの王子様なのです」timelesz・寺西拓人の魅力とこれまでの歩み 山田美保子さんが“追い続けた12年”を振り返る
女性セブン
不倫報道の渦中にいる永野芽郁
《私が撮られてしまい…》永野芽郁がドラマ『キャスター』打ち上げで“自虐スピーチ”、自ら会場を和ませる一幕も【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
(SNSより)
「誰かが私を殺そうとしているかも…」SNS配信中に女性インフルエンサー撃たれる、性別を理由に殺害する“フェミサイド事件”か【メキシコ・ライバー殺害事件】
NEWSポストセブン
電撃引退を発表した西内まりや(時事通信)
電撃引退の西内まりや、直前の「地上波復帰CMオファー」も断っていた…「身内のトラブル」で身を引いた「強烈な覚悟」
NEWSポストセブン
女性2人組によるYouTubeチャンネル「びっちちゃん。」
《2人組YouTuber「びっちちゃん。」インタビュー》経験人数800人超え&100人超えでも“病まない”ワケ「依存心がないのって、たぶん自分のことが好きだから」
NEWSポストセブン