公明党の山口那津男・代表が異例の苦言
「後見人」だった麻生太郎・副総裁も岸田首相が独断で派閥解消を決めてからは首相を支えようとはしない。
政倫審でテレビカメラの前でつるし上げられた安倍派幹部たちが“このヤロー”と岸田首相に恨みを抱いているだろうことは言うまでもない。
岸田首相は党内で完全に四面楚歌に置かれた。
そんな状況を見て政権の危機を強く感じているのが公明党の山口那津男・代表だ。政倫審が岸田首相の出席で全面公開となったことに、「首相が決断する前に党の責任を預かる方々が主体的に解決すべきだった」と、自民党執行部が誰も首相を支えようとしないことに異例の苦言を呈したが、岸田首相は党内の統治能力さえ失っている。
自民党内ではいつ、岸田おろしが始まってもおかしくない空気なのだ。
※週刊ポスト2024年3月22日号