スポーツ

【世界フィギュア開幕】安藤美姫が語った「りくりゅうの強さ」「出産からの復帰の怖さ」

2022年11月NHK杯「三浦さんの脱臼後のシーズンで、精神的にサポートしあって臨んでいるのが感じられました」(安藤美姫さん)。写真/アフロスポーツ

2022年11月NHK杯「三浦さんの脱臼後のシーズンで、精神的にサポートしあって臨んでいるのが感じられました」(安藤美姫さん)。写真/アフロスポーツ

 3月20日に開幕する世界フィギュア選手権(モントリオール)では、日本から10人が出場する。優勝が期待される日本選手は“りくりゅう”こと三浦璃来(りく)(22)と木原龍一(31)ペアだ。 

 二度の世界女王に輝き、現在はプロスケーター、そしてコーチとして活動する安藤美姫(36)さんに、“りくりゅう”ペアの強さの秘密を訊いた。【前後編の前編

 2023年3月に世界選手権を初制覇し、日本ペアの歴史に名を刻んだ“りくりゅう”。安藤さんは2人の快進撃にエールを送る。 

「日本人同士のペアが昨季の世界チャンピオンになったのは本当に凄いことです。木原選手はシングル選手時代から優しい子で、後輩スケーターの面倒見も良いタイプ。三浦選手のことを先輩としてもパートナーとしても可愛がって、大事に思っている様子が見えますよね。そして三浦選手も、彼の優しさを全力で受け入れて信頼を置いている。そのバランスがとれているのが2人の強みです」」(安藤さん、以下同) 

 安藤さんは木原選手のジュニア時代からリンク上で見守ってきた。 

「私が現役時代のころ、同じリンクで練習する機会がよくありました。小さい頃から元気で、ちょこまか動いていて可愛らしい選手でした。ジャンプの練習を頑張っていて、4回転も練習しているレベルでしたが、ペアに切り替えたのです」 

 木原選手は2013年に高橋成美のパートナーとしてペアに転向し、二度の五輪(ソチ、平昌)を経験。2018年に三浦選手と運命の出会いを果たした。 

「木原選手のスケート愛と真面目さがあってこそ、諦めずにペアの基礎を固められたのだと思います。女性をサポートできる土台作りが完成した時期に、三浦選手に出会えました。スケーティングの相性も良く、才能の開花に繋がったと思います」 

 見つめ合う2人から、感情が溢れ出すような演技が魅力だ。 

「木原選手はもともと感情表現の出来るタイプでしたが、三浦選手の表現力と化学変化が起きて、メッセージ性がより一層強まりました。2人でいることで、大人っぽい空気感やストーリー性を醸し出せるようになったと思います。『お互いが大きな存在なんだ』という絆が、演技を見ていても伝わってきますね」

関連キーワード

関連記事

トピックス

中尾彬さん(時事通信フォト)
《“ねじねじ”で愛された中尾彬さん(81)が急逝》大病を機に始めていた“終活”、コワモテ俳優からコメンテーターとして人気を博した晩年
NEWSポストセブン
杉咲花と若葉竜也に熱愛が発覚
【初ロマンススクープ】杉咲花が若葉竜也と交際!自宅でお泊り 『アンメット』での共演を機に距離縮まる
女性セブン
亡くなったシャニさん
《7か月を経て…》ハマスに半裸で連行された22歳女性が無言の帰宅、公表された最期の姿「遺体の状態は良好」「肌もタトゥーもきれいに見える」
NEWSポストセブン
別居を認めたMEGUMI
《離婚後の大活躍》MEGUMI、「ちゃんとした女優になる」を実現!「禁断愛に溺れる不倫妻」から「恐妻」まで多彩な“妻”を演じるカメレオンぶり
NEWSポストセブン
フジコ・ヘミングさん(撮影:中嶌英雄)
《フジコ・ヘミングさん追悼》「黒柳徹子さんがくれたお土産」「三輪明宏さんが家に来る時は慌てて…」密着した写真家が明かす“意外な交友関係”
NEWSポストセブン
ギャンブル好きだったことでも有名
【徳光和夫が明かす『妻の認知症』】「買い物に行ってくる」と出かけたまま戻らない失踪トラブル…助け合いながら向き合う「日々の困難」
女性セブン
破局報道が出た2人(SNSより)
《井上咲楽“破局スピード報告”の意外な理由》事務所の大先輩二人に「隠し通せなかった嘘」オズワルド畠中との交際2年半でピリオド
NEWSポストセブン
ポジティブキャラだが涙もろい一面も
【独立から4年】手越祐也が語る涙の理由「一度離れた人も絶対にわかってくれる」「芸能界を変えていくことはずっと抱いてきた目標です」
女性セブン
木本慎之介
【全文公開】西城秀樹さんの長男・木本慎之介、歌手デビューへの決意 サッカー選手の夢を諦めて音楽の道へ「パパの歌い方をめちゃくちゃ研究しています」
女性セブン
大谷のサプライズに驚く少年(ドジャース公式Xより)
《元同僚の賭博疑惑も影響なし?》大谷翔平、真美子夫人との“始球式秘話”で好感度爆上がり “夫婦共演”待望論高まる
NEWSポストセブン
中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン
河村勇輝(共同通信)と中森美琴(自身のInstagram)
《フリフリピンクコーデで観戦》バスケ・河村勇輝の「アイドル彼女」に迫る“海外生活”Xデー
NEWSポストセブン