水原氏の騒動発覚直前の大谷翔平と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
二刀流ゆえの役割の多さも
メジャーリーグに詳しいジャーナリストはこう言う。
「メジャーに多いスペイン語通訳の場合、グラウンド上の役割が主。その印象が現地では強いのでしょう。それに対して日本語通訳は車の運転手をしたり、キャッチボールの相手もすれば、食事の手配など24時間体制でサポートしていることが少なくない。代表例が水原通訳でした。
特に大谷の場合、遠征先ではほとんどホテルから出ないため、食事の面倒も見ないといけない。遠征先に限らず、エンゼルス時代の大谷は自宅があるアナハイムから車で15分のコスタメサにある水原通訳の父親が経営する寿司店で食事をすることが多かったようですからね。大谷のすべてをサポートしないといけなかった。そこまでの事情は、これまで米国ではあまり知られていなかったでしょう」
二刀流の大谷は、ベンチで監督やコーチ、他の選手とコミュニケーションを頻繁に取らなければならない事情もある。
「投げている時は監督やコーチが状態を常に聞きに来るし、バッテリーの打ち合わせもある。DHの時は相手ピッチャーのことを同僚から聞かないといけない。だから、主力とベンチ内で話している姿がよく見られる。ピッチャーだけなら投げない日もあるが、二刀流だから投げる日は倍忙しくなる。
水原氏は大谷のデータ係もやっていた。タブレットを持って大谷と話をするシーンがよく流れていたが、大谷の場合は左対左のワンポイントピッチャーが出てくることも多いし、大谷に新しいピッチャーをぶつけてくるケースも目立つ。昨年からメジャーは全球団と対戦する仕組みになり、聞いたことがないピッチャーが出てくることも増えた。その時にデータを見せ、レポートを読んで説明する役割を担っていた」(同前)
水原氏は時間を見つけては他の選手とコミュニケーションを取っての情報も収集していた。そうした行動が大谷の活躍に貢献していたのも事実だろう。こうした通訳との二人三脚は米国の野球ファンには馴染みがなかったのかもしれないが、開幕したばかりの今季の大谷に与える影響は相当に大きい可能性がある。