愛車に日本刀、事件前には5対1で喧嘩
死体遺棄現場。奥に規制線のテープが見える
十枝内容疑者は運送会社代表を務めていて、趣味は車。過去には自動車雑誌『ドリフト天国』に真っ赤な愛車「チェイサーJZX100」が掲載されたことがあるほど。そのため近所でも有名な人物だったようだ。普段は温厚な性格だったという十枝内容疑者だが、事件前、谷名さんへの怒りを漏らす姿を近隣住民が目撃している。
「谷名さんはシングルファザーですが子煩悩なタイプ。ただ、少しやんちゃというか、仕事でトラブルを起こしがちだったようだ。酒が抜けきっていない状態でダンプを運転したこともあったとか聞いたことがあり、従業員時代は社長(十枝内容疑者)も大層困っていたようだ。ただ、それだけで元従業員を殺害するなんて考えられない。
でも、社長の怒りはすごくて『あいつだけは殺してやる』なんて漏らしていて、愛車に日本刀のような刃物も置いていた。遺体が見つかった土地も社長の飲み仲間の土地で、ここで社長たちが作業していても誰も不審に思わないからね。計画的な犯行だったんだろう」(近隣住民)
別の近隣住民はこうも明かす。
「実は社長と谷名さんは昨年、大げんかを起こしている。その時は谷名さんが4、5人ほど味方を連れていたようで社長はボコボコにされた。当然、警察沙汰にもなった。社長からすればその恨みもあるんだろうね」
捜査関係者は「怨恨については捜査中だが、谷名さんの遺体の一部が欠損していた。強い殺意が窺える」と明かす。