部屋前はウォーターサーバーの水ボトルが置かれたまま
「和彫の入れ墨」容疑者に意外な一面
平山容疑者は埼玉県越谷市の2階建てアパートの2階に住んでいた。しばらく帰宅していないせいか、玄関前にはウォーターサーバーの替えの水ボトルが置かれたままだった。近隣の30代女性が話す。
「(平山容疑者が)引っ越してきたのはつい2〜3ヶ月前です。見た目はいかついですが、挨拶をすると、『あ、こんにちは』と普通に返してくれるようなヤンチャな雰囲気の男性でした。ランニングシャツにハーフパンツで出歩いていたときには、和彫りの刺青も見えました。風格があり、10歳くらい年上に見えましたね。
仕事は朝の5時くらいには出て行って、夜8時くらいに帰ってくる生活だったと思うんですが、いつも作業着を着ていましたね。最初はトラックで送り迎えされていたと思うんですけど、途中から黒の車を買ったんだなーって。クレーンで吊られて押収されていたのは見ましたが、まさかこんな事件と関わっているとは思いませんでした」
近隣では金髪の水商売系の女性と歩いている姿なども目撃されていたが、トラブルなどは特になかったという。平山容疑者が高校卒業後に通っていたスポーツ系の専門学校の同級生にも話を聞いた。
「彼は同じスポーツ系の専門学校に通っていました。ずっとサッカーをやっていた。高校、専門とキャプテンをやっていて、チームをまとめたいというリーダーシップがあり、仲間思いの男です。卒業後もやりとりはありました。
彼は卒業後に、専門学校で学んだストレッチ技術を生かした専門店をしていましたが、2年くらいで辞めて建設業を転々としていました。私生活では渋谷や六本木のクラブに出入りしていたのですが、上野と何のつながりがあるのか分かりません」
同級生内で平山容疑者は「積極的に事件に関わるような人間ではない」というのが、共通認識だという。
「彼自身が自発的にやったとは誰も思っていないんです。やらされているというか。ただ、性格からしても、誰かに頼られたり言われたりしたらやってしまうという感じなんで……」
平山容疑者はかばっている“アニキ”に頼られたのだろうか。捜査員は、平山容疑者を落とす(自白させる)ことができるのか。真相解明が待たれる。