『続・続・最後から二番目の恋』が放送中
フジテレビ系ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』で、変わらぬ存在感を見せている小泉今日子。放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、その魅力について綴る。
普段着トークはワイングラス片手に参加したくなる
11年ぶりに復活したドラマ『最後から二番目の恋』の第3期『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)。午後帯に第1期や第2期が再放送されていた関東地区に住む私は特にすんなり入り込めたうえ、脚本は私がすべての作品を追いかけている岡田惠和さん(66才)が担当。ちりばめられた数多のせりふに、「ある、ある、ある、ある」の連続です。
特に髪にメッシュが入り、お顔には“ほうれい線”や“マリオネットライン”がナチュラルに存在する小泉今日子さん演じる千明の言動には引き込まれます。
千明はテレビ局のプロデューサーで、衰退の一途を辿る職場環境や、自身の若い頃とは大きく異なる部下たちのマインドを先読みしすぎて自虐的なツッコミを入れる日々。「なんでNetflixは私を誘わないのかね」と叫ぶシーンには爆笑してしまいました。
さらに音楽プロデューサーの祥子(渡辺真起子さん・56才)や雑誌編集者の啓子(森口博子さん・56才)と千明による“女子会”トークでも、漫画原作のドラマやアニソン、コミックス頼りである現状にボヤキが止まらず、ついには「みんなで拝むか」と。明るい3人に救われました。
一方、“宅飲み”のお相手である典子(飯島直子さん)との普段着トークは“老い”に向き合ったり、“まだイケる”と前向きになったり。テレビの前でワイングラス片手に参加したくなります。
これらはプライベートでもカッコイイ女性たちとすてきに語り合える小泉今日子さんだから為せるワザだと思っています。