大谷の、愛犬との2ショット(エンゼルス公式インスタより)
大谷も初めての「10月」を2人で
2023年3月のWBCで初めてチームメイトとなった大谷と山本は、侍ジャパンとして世界一を経験した。山本が先発したオーストラリア戦、3番DHで出場した大谷は先制3ランで援護した。
次に狙うのはドジャースでの世界一、すなわちワールドシリーズの制覇だ。大谷にとって「10月の野球」は、古巣・エンゼルス時代には叶わなかった夢でもある。
2023年、一足先にドジャース入りを決めた大谷は、山本の移籍交渉の場にムーキー・ベッツ(31)、フレディ・フリーマン(34)を連れて同席した。それは2017年に対戦し、WBCでも共闘した山本の力を欲してのことだったのだろうか。山本も「大谷さんがドジャースを選んだのは決断の理由のひとつになった」と微笑んだ。
2人の躍動の先に、栄光は待っている。
取材・文/鵜飼克郎
※週刊ポスト2024年5月3・10日号