芸能

【吉永小百合・デビュー65周年】日活という学校で学び、青春映画の中で放たれた可憐なマドンナ 共演者・カメラマンが語るその輝き

日活映画は吉永小百合にとっても青春そのものだった

日活映画は吉永小百合にとっても青春そのものだった

 吉永小百合は1959年に松竹作品で映画に初出演、翌年、高校入学と同時に日活と専属契約を結んだ。以降、自身と変わらぬ年頃の役を演じ、明朗な作品はもとより貧困や死を扱った作品の中でも、前を向いて希望を持つ若者の輝きを放った。

 このたび映画デビュー65周年を記念して『吉永小百合 青春時代写真集』(文藝春秋)が刊行された。同書収録の座談会で吉永は「日活が学校で、同級生がいっぱいいた。本当に充実していました」と語っている。1960年代の日活映画は当時の若者にとっても、吉永にとっても青春そのものだった。

常に全力投球。才能だけでない“努力の人”

『太陽は狂ってる』(1961年 監督/舛田利雄)浜田光夫と

『太陽は狂ってる』(1961年 監督/舛田利雄)浜田光夫と

 日活の純愛路線をともに支えた俳優の浜田光夫が、当時の吉永について語る。

「吉永さんの主演第1作の映画『ガラスの中の少女』は、私のデビュー映画でもあります。最初にお会いしたのは、そのオーディション現場。当時、私は16歳、吉永さんは15歳でした。この作品の撮影現場で迫真の演技と限界を超えての頑張りに圧倒された時から、吉永さんには頭が上がりません。『愛と死をみつめて』の現場では、演技に引き込まれた現場スタッフが感極まって大粒の涙を流す場面もありました。

 私が出演した日活映画88作品のうち、吉永さんとコンビで共演した映画は44作品。1年間で会わない日は2、3日というほど毎日撮影で一緒でした。彼女は常に全力投球。才能だけでなく、“努力の人”だと思います。吉永さんは1歳年下ですが、姉のような存在でした」

関連記事

トピックス

俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン