東京・千代田区のホテルニューオータニ「芙蓉の間」
選挙資金集め?
現在、自民党では議員や地方組織が次々にパーティーの中止を決め、岸田文雄・首相も在任中はパーティーを開かないと表明するなど自粛ムードが広がっている。そうしたなか、最も重い処分を受けた世耕氏が政治資金パーティーを開いたことに、党内からは「離党したのだから何をしようと勝手ということなのか」(若手議員)と冷ややかな目で見られている。
もっとも、世耕氏は次の総選挙で参院から衆院に鞍替えし、“和歌山政界のドン”二階俊博・元幹事長の地盤・和歌山新2区(二階氏の選挙区は3区だが、区割り変更で次の総選挙で新2区に再編される)からの出馬を目指していると見られている。その新2区には引退表明した二階氏の三男・伸康氏が出馬表明しており、世耕氏が鞍替えすれば伸康氏との戦いになる。別の自民党議員はこんな見方をする。
「世耕VS二階ジュニアの選挙戦は壮絶なものになる。相当カネもかかるはずだ。世耕さんとしては、この時期にパーティーを開けば批判されるとわかっていたはずだが、選挙資金集めのために背に腹は代えられずにパーティーを開いたのではないか。目立たないようにしたのもそのためだろう」
世耕事務所にパーティー開催について質問をぶつけたが、締め切りまでに回答はなかった。
果たして、批判覚悟のパーティー開催で“軍資金”はどのくらい集まったのだろうか。