南海トラフが動いた日
「普段通りの生活を」
「“1週間”というのはあくまで目安ですが、南海トラフが起きる可能性は高まっていますから注意が必要です。帰省の時期も来ますが、過度に旅行をやめたり実家に帰るのをやめたりする必要はありません。あくまで注意したうえで普段通りの生活を送っていただきたい。
国土交通省が全国のハザードマップを見られるように準備してありますので、そちらも併せて活用しつつ、この漫画を対策に役立ててください」(福和氏。以下同)
『マンガで解説! 南海トラフ地震その日が来たら…』は、南海トラフの東側地域に住む人々に向けたバージョンと西側地域に住む人々に向けたバージョンのふたつが存在する。どちらもある一家を主人公に、地震発生から避難生活を生々しく描いている。漫画という形式をとって注意喚起したのは、より多くの人々に正しい情報を伝えるためだという。
「『南海トラフ地震臨時情報』が発表されるのは初めてのことなので、普通の伝え方ではなかなか理解されません。そこで、漫画という手段が役に立つと思います。家族を題材にしていますから、子ども含め“自分ごと感”が出ますよね。
漫画という形式であれば、地震が起きた時のシミュレーションが映像としてイメージできます。『家具が倒れて怪我したら逃げられないよな』とか、いろんなことを逆算して想像し、具体的に対策できるように工夫をしてあります。単なるパンフレットや図などではわかりにくいところを物語にすることによってお伝えしたいと思いました」