一貫して犯罪への関与を否定。少女と歩く姿も
そんな被告は2年ほど前からトー横キッズを犯罪行為に巻き込むようになったという。
「女の子は売春で稼げるんですけど、男の子は簡単には稼げない。そうすると、稼ぐ手段として犯罪って選択肢が出てくる。これをキッズに教えていたのが徳永です。『仕事がほしい』『楽に稼ぎたい』っていう子ども達の需要をうまく利用したんですね。
徳永は広場に頻繁に顔を出し、界隈の子の一部では有名人でした。交流の場だった広場で、徳永はキッズと友達みたいな関係になるんです。彼と仲良くなった悪い子たちは、お金をダシに特殊詐欺の末端や薬物の売人に仕立てられる。徳永はそんな子たちにもクスリや大麻の味を覚えさせて、トー横のネットワーク内でブツを売り捌いていたんです」(同)
「生きては帰れねえぞ」「8万ごときで殺人までしたくない」
監禁の被害者になった少年も、徳永被告に取り込まれてしまったキッズの一人だった。
検察の冒頭陳述によると、少年は歌舞伎町に頻繁に出入りするようになり、2023年1月頃に被告と出会い、売春のあっ旋をはじめ、その1ヶ月後には覚せい剤や大麻の密売も行うようになったという。
「もともとは大宮あたりの子で、市販薬のOD(過剰摂取)とかを繰り返しているような奴でした。それが新宿に出てきたことで徐々にエスカレートして大麻にハマり、徳永のビジネスに協力するようになった」(前出・トー横関係者)
監禁事件に発展した経緯はこうだ。