よくカフェやファミレスに行くという

最近はファミレスでスイーツを食べることにハマっている水前寺さん

──断るはずが一転、どうして出演することになったんでしょうか。

「私の戸惑いをよそにそのご婦人は『チータ、あなたがやらないのなら、このドラマはやめます』と、仰る。私はその場で『わかりました! やります!!』と、つい言ってしまったのです。それから会社には叱られるし、いざ撮影が始まると歌の公演先から夜行列車に乗って帰京したり、移動中に台本を覚えたりと、大変な生活になりました」

──そのドラマ『ありがとう』では、母親役の山岡久乃さんと娘役の水前寺さんの日常生活の掛け合い、石坂浩二さんとの恋の行方が描かれました。同作品は好評で3シリーズ(計135回)も放送されました。

「いろいろありましたが、やってよかったと思っています。街を歩いているとドラマの役名(ひかる)で呼ばれたり、共演してくださった方からも暖かく接していただいたりと、とにかく皆さんに愛されたドラマになって、改めてトイレの前で熱心に私を誘っていただいたご婦人“石井ふく子先生”には感謝してもしきれません。

 本当はこのドラマ出演は短い期間のお約束でしたが、3シリーズの続く作品になりました。その後は『歌の仕事に専念したい』と強く思い、石井先生に相談をして降板させていただきました」

──女優として多くのドラマ、映画にも出演してきた水前寺さんは、78歳となった現在も演歌を歌い続けています。22回出場したNHK紅白歌合戦では4度の司会を務められましたが、近年は演歌枠が縮小され、若者の演歌離れが話題となっています。どう感じていますでしょうか。

「『歌は世につれ世は歌につれ』と言いますが、まさにそうですね。私は演歌歌手ですから紅白歌合戦で演歌の枠が縮小されているのは残念です。しかし、その時代にマッチした音楽が流行っていくのは当然です。今の時代に流行っている歌もすごくいいですし、その歌が社会現象を生んでいますよね。Adoさんの『うっせぇわ』好きですよ」

“コブシ”と『うっせぇわ』の相性はぴったりのようだ。

 後編では、50歳で取得した運転免許証との別れ、突然、歩行困難となった「腰部脊柱管狭窄症」との闘い、78歳となった現在の生活を語っている。

後編に続く

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