嫌がらせの電話は宿泊施設にも寄せられた。「ホテルみなとや」若女将の菅野忍さんは言う。
「『8』から始まる番号で電話が鳴って、出たら切れるということが続きました。今も8から始まる番号がディスプレイに表示されると、ちょっと身構えてしまいます」
中国政府が禁輸緩和に動き出したこともあり、漁業関係者の間では輸出再開への期待が高まっているかと思いきや、相馬双葉漁業協同組合の関係者は「楽観視はしていない」という。
「仮に需要があったとしても、中国政府の対応次第でまた禁止となる可能性もある。現時点では特に安心はしていません」
意外なところでは古都・奈良でも騒動が。中国人観光客とみられる人物が、奈良公園で天然記念物である鹿を蹴る動画が中国のSNSで拡散。「日本の鹿は蹴っていいんだ」など反日コメントが寄せられ物議を醸した。奈良県警はパトロールを実施しているが、暴行だけでなく、中国人観光客がポリ袋などを食べさせる悪質ないたずらも問題視されている。
※週刊ポスト2024年10月11日号