早くも今シーズン3勝目を挙げた竹田麗央(時事通信フォト)

早くも今シーズン3勝目を挙げた竹田麗央(時事通信フォト)

 竹田はボールとクラブはスリクソン(ダンロップ)を使用しているが、ドライバーのロフトは8.5度で、シャフトのフレックスはX。男子トップアマのハードヒッター並の設定のドライバーを使用している。ダンロップのプロ担当はこう語る。

「ほかの女子プロよりヘッドスピードがあります。そのためシャフト全体、特に先端がしっかりして球が上がりづらいものを装着している。元々安定した球が打て、スピン量が適正なのでトータルで飛距離につながっています。アイアンも女子プロでは少数の5番アイアンを入れており、6番以降より少しやさしいモデルというコンボにしているのが特徴ですね。ボールも女子プロでは少数派の“飛距離よりアプローチの打感”を優先するソフトフィーリングを使用しています」

竹田は「三拍子揃ったプレイヤー」

 プロゴルファーの沼沢聖一氏は竹田の強さをこう分析する。

「とにかく体幹が強い。そのためスイングアークが大きい。そのうえタイミングがいい。それらが合わさって、バックスイングが比較的ゆっくりした大きなトップからフィニッシュまで一気に振りぬいている。しかもフィニッシュがしっかり取れているため、体のバランスが崩れない。あのヘッドスピードの中でフィニッシュを決めることができる。相当下半身を鍛えていないとできないでしょうね」

 沼沢プロは「飛んで、曲がらず、パットがうまい“三拍子揃ったプレイヤー”の出現」と評価するが、米国に挑戦するための課題にも触れた。

「フェードで戦っているが、米国ではドローを打たないといけない場面もあるでしょう。球種を増やすというのが課題でしょうね。持ち球は高いフェードだが、高低、左右の振り分けができないといけない。アプローチはかなりうまくなりましたが、様々な種類の芝があるため経験を積みながらアプローチの引き出しを増やしていくことでしょう」

 前出・森口プロも竹田の挑戦に太鼓判を押す。

「今年は初優勝から3勝目ぐらいまで課題も多かったが、それを短期間にクリアしてきたイメージですね。2年前に比べるとバリエーションを増やした素晴らしいアプローチをするようになった。何か目的があれば高みを目指していける竹田さんだけに、米国女子ツアー挑戦でさらに強くなるのではないか」

 日本勢の活躍が今から楽しみだ。

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