国内
スーパーボランティア 尾畠春夫

《私も中学生になってみたい》小5から6年間奉公の“スーパーボランティア”尾畠春夫さんが語った「夜間中学」の夢

いつもボランティアで清掃を行っているという海

いつもボランティアで清掃を行っているという海。時には驚くようなものが落ちているという

「戦争を起こすのはいっつも大人。子どもたちには罪がないんですよ。平和になってもらいたい」──NEWSポストセブンの取材にそう語るのは、真っ赤な鉢巻きがトレードマークの“スーパーボランティア”こと尾畠春夫さん(85)。2004年、65歳で営んでいた鮮魚店を閉めて、念願だったボランティアを始めた。九州の最南端から北海道の宗谷岬まで歩き、全国の被災地支援にも単身で駆け付けた。長年、ボランティア活動を続けてきた尾畠さんは今年3月のインタビューで「活動は85歳で一区切り」と語っていたが「引退宣言」を撤回。その背景には幼少期の経験と“長年の夢”があった──。【前後編の後編。前編から読む

 戦後79年、日本は平和を保ってきた。だが、ウクライナやパレスチナ自治区ガザでは、戦争で街が破壊され、そこで生きる多くの子どもたちの未来が奪われている。尾畠さんは決して“対岸の火事”ではないと真剣な表情で語る。

「日本で起きた戦争でいちばん悲しい思いをしたのは沖縄の方だと私は思います。地上戦がありました。たとえば、ひめゆり学徒隊とかそういった沖縄戦で犠牲者になった方々の骨がガマ(自然洞窟)の中に相当残っていると思う。それを拾って出してあげたい」

関連記事

トピックス

大谷翔平がこだわる回転効率とは何か(時事通信フォト)
《メジャー自己最速164キロ記録》大谷翔平が重視する“回転効率”とは何か? 今永昇太や佐々木朗希とも違う“打ちにくい球”の正体 肩やヒジへの負担を懸念する声も
週刊ポスト
竹内朋香さん(27)と伊藤凛さん(26)は、ものの数分間のうちに刺殺されたとされている(飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
「ギャー!!と悲鳴が…」「血のついた黒い服の切れ端がたくさん…」常連客の山下市郎容疑者が“ククリナイフ”で深夜のバーを襲撃《浜松市ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
和久井学被告と、当時25歳だった元キャバクラ店経営者の女性・Aさん
【新宿タワマン殺人・初公判】「オフ会でBBQ、2人でお台場デートにも…」和久井学被告の弁護人が主張した25歳被害女性の「振る舞い」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
米田
「元祖二刀流」の米田哲也氏が大谷翔平の打撃を「乗っているよな」と評す 缶チューハイ万引き逮捕後初告白で「巨人に移籍していれば投手本塁打数は歴代1位だった」と語る
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
50歳で「アンパンマン」を描き始めたやなせたかし氏(時事通信フォト)
《巨大なアンパンマン経済圏》累計市場規模は約6.6兆円…! スパイダーマンやバットマンより稼ぎ出す背景に「ミュージアム」の存在
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン