記者会見を終え、財務省の個人向け国債のイメージキャラクター「個子ちゃん」の人形を手に撮影に応じる片山さつき財務相(時事通信フォト)
政治家、なかでも閣僚はファッションなど見た目への注目も集まることも多い。石破内閣のときには、身体に合っていないスーツなどが「だらしない」と批判された人もいる。高市早苗新内閣ではどうか。いつも同じヘアスタイルで知られる片山さつき財務相が、そのスタイリングに込めた思いについて臨床心理士の岡村美奈さんが分析する。
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同じドレスなのに、着る人によってこんなに印象が違うものか。小野田紀美経済安全保障担当相が任命式で着ていたシルバーのドレスが話題になった。以前、片山さつき氏が任命式の時に着用していたものとデザインや生地が同じものだったからだ。背が高くスラリとしたドレス姿の小野田氏は、颯爽とクールな印象に。メディアに同じドレスを着ていた片山氏の写真が並んでいたが、華やかだがどこか古臭い印象だ。今回、高市早苗新内閣で財務相に起用され臨んだ任命式でも、鮮やかな青のドレス姿に昭和感が漂った。
そんな片山氏だが、若く見られることを意識しているようだ。大臣引き継ぎのとき、下を向いて書類を見たり署名したりする場面が度々ニュースで放送されたことで、そのツケまつげ(ツケマ)がちょっとした話題を呼んだ。「数年前からつけまをして以来、若返ったと言われるようになりました」と『美ST(美スト)』(光文社)2020年11月号に掲載されたインタビューで語っていた。
このとき、年齢とともに変わってきた目元の印象をアップするため、使用していると語っていたのは通販で購入しているという「RiPiれるまつげ」17番のガーリーミックス。「量がまばらで自然に仕上がるので、とても気に入っている」という。今回つけていたのが同じものかどうかは不明だが、任命式でもツケマは彼女の目元をパッチリと飾っていた。若く見せたい見られたいという願望はあるはずだ。記事では「アンチエイジングは政治ポリシーのひとつです」と、アンチエイジングとしてスキンケアや運動に、日々少なからず取り組んでいるという話も披露。体型が変わると「人の見る目も変わりますよね」というのだから、常日頃、人から自分がどのように見られているかを意識しているといえる。