aespaのジゼルが着用したドレスに批判が殺到した(時事通信フォト)
乳がんの早期診断の重要性を促すこと目的とした啓発イベントが物議を醸している。
韓国・ソウルで10月15日(現地時間、以下同)に開催された「LOVE YOUR W 2025」。2006年より、現地の有名ファッション雑誌「W KOREA」が主催する歴史あるチャリティイベントだ。毎年、複数名の芸能人が参加し、乳がんに対する認識向上を呼びかけている。
20周年の節目を迎えた今年は、アイドルグループのaespa(エスパ)や、BTS(防弾少年団)のメンバーなど、約90人のスターが参加。しかし、啓発イベントにもかかわらず、乳がんに関する言及やパフォーマンスはほぼ見られなかったうえ、アフターイベントで参加者らが酒を飲み交わす様子が「チャリティを装ったセレブパーティー」だとして批判が殺到した。大手紙国際部記者が語る。
「キャンペーンに登壇した参加者らは、豪華なドレスやタキシードなどを着ており、なかには肌を大胆に露出した装いの方も見られました。特に胸元を大きく開けたドレスに対して、乳がんの啓発を目的としているにもかかわらず、患者に対する配慮が欠けているとして炎上。
さらに、国際的な乳がん啓発のシンボルである“ピンクリボン”を取り入れた参加者が見られなかったことにも不満の声が続出しました」
批判を受けて、主催の「W KOREA」は10月19日に公式Instagramで謝罪文を投稿。キャンペーンの内容が不適切だったとの指摘を重く受け止めているとし、〈乳がん患者及びご家族への考慮に欠け、不快感を与えてしまった点について深くお詫び申し上げます〉と述べた。くわえて、公式アカウントに投稿されていた当日の様子は、謝罪文の投稿とともに一斉に非公開となった。
