国内

「ネットの誹謗中傷は止まらない」 “170cm以下の男に人権ない”で炎上を経験…たぬかな氏が分析する加害者の特徴とその心理

たぬかな氏が明かす誹謗中傷の実態

たぬかな氏が明かす誹謗中傷の実態

 ネット上で、匿名による悪質な投稿が後を絶たない。人格を否定するようなものから生命を脅かすような加害予告まで、その投稿内容はさまざまだ。

 被害者が誹謗中傷をする投稿者を特定するため「発信者情報開示請求」に踏み切るケースも少なくないが、なかには追い詰められる人も……。事態が深刻化しているにもかかわらず、なぜこうした投稿が繰り返されるのか。

 元プロゲーマー・たぬかな氏が生配信で、視聴者のコメントに答えるかたちで持論を展開する様子をまとめた、新刊『社会的弱者との生配信ルポ』(星天出版)。同書から、誹謗中傷を行う投稿者の心理や、被害者の心境についてのやりとりをお届けする。(同書より一部抜粋して再構成。質問は生配信の視聴者から寄せられたコメント)【全3回の第3回。第1回を読む】

 * * *
──どんなDM 送るんだろうね

 いっぱいあるよ。私にも「カス」「クズ」「ゴミ」「死ね」みたいなDMが一生来るからな。送ってくるヤツ、ホンマに馬鹿じゃない? ネット民って他人の気持ちを代弁するんが好きやん。大体の人間は「ふ~ん」で済む話でも、他人の足を引っ張りたいがために全力で叩きに行くやん。

 ryuchellの件だって「妻のpecoちゃんがかわいそう! pecoちゃんはどう思ってるか! うう、ううッ(泣)」みたいな感じで、本人が思ってないお気持ちを勝手に代弁して叩くやん。そんな叩き方、家族が望んでるわけないのにな。

 世間からは叩かれる流れだったけど、そんなん当事者同士の問題なんだから、人の勝手やん。当人らがお互いにいいよってなったならいいやんけ。

──ryuchell、まだ27歳だったのに

 今ってカミングアウトしたら結構受け入れられる風潮はあるけど、子供がおるってだけで「親なのに!」ってお気持ち表明したいヤツが沸いてまうな。女は自分の股から子どもを産むから、出産前後で意識が変わる人って多いかもしれんけど、男ってそうじゃないやん。養育費も払わず我関せずで生きていく男も、子どもより自分の人生を優先する男もいっぱいおるやん。一般人だったらのうのうと生きていけるのに、芸能人ってだけでそこまで責められなあかんのか?

 それはちゃうやろ。そんで「本当にご冥福をお祈りします」「力になってあげたかった」みたいなやつらがいっぱい出てくんねやろな。こういうときに味方したら、コスパよくいい人アピールできるやん。今まで何も言ってなかったヤツとか、何なら批判気味だったヤツもこぞってやんで。気色悪いわ。

──たぬかなも炎上したとき、ワイドショーで取り上げられてたね

 炎上して世間に叩かれると「もう話題にも出されたくない、消えてしまいたい」って思う気持ちはわからんでもない。

 誹謗中傷する人間の中には「死んでほしい」って本気で思ってるヤツもおんねん。「たぬかなには絶対に死んでほしい」ってツイート見たことあるしな。

 でも私はテレビタレントばりの知名度ではないから、普通に仕事もできるし、外も歩ける。ryuchellくらい有名だったら、どこで何をやっても何を言ってもずっと揚げ足を取られ続ける人生になってしまうから、しんどくなったんやろな。

関連記事

トピックス

山田和利・裕貴父子
山田裕貴の父、元中日・山田和利さんが死去 元同僚が明かす「息子のことを周囲に自慢して回らなかった理由」 口数が少なく「真面目で群れない人だった」の人物評
NEWSポストセブン
国内未承認の危険ドラッグ「エトミデート」が沖縄で蔓延している(時事通信フォト/TikTokより)
《沖縄で広がる“ゾンビタバコ”》「うつろな目、手足は痙攣し、奇声を上げ…」指定薬物「エトミデート」が若者に蔓延する深刻な実態「バイ(売買)の話が不良連中に回っていた」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
【美しい!と称賛】佳子さま “3着目のドットワンピ”に絶賛の声 モード誌スタイリストが解説「セブンティーズな着こなしで、万博と皇室の“歴史”を表現されたのでは」
NEWSポストセブン
8月27日早朝、谷本将志容疑者の居室で家宅捜索が行われた(右:共同通信)
《4畳半の居室に“2柱の位牌”》「300万円の自己破産を手伝った」谷本将司容疑者の勤務先社長が明かしていた“不可解な素顔”「飲みに行っても1次会で帰るタイプ」
NEWSポストセブン
騒動から2ヶ月が経ったが…(時事通信フォト)
《正直、ショックだよ》国分太一のコンプラ違反でTOKIO解散に長瀬智也が漏らしていたリアルな“本音”
NEWSポストセブン
ロシアで勾留中に死亡したウクライナ人フリージャーナリスト、ビクトリア・ロシチナさん(Facebook /時事通信フォト)
脳、眼球、咽頭が摘出、体重は20キロ台…“激しい拷問”受けたウクライナ人女性記者の葬儀を覆った“深い悲しみと怒り”「大行列ができ軍人が『ビクトリアに栄光あれ!』と…」
NEWSポストセブン
谷本容疑者(35)の地元を取材すると、ある暗い過去があることがわかった(共同通信)
「小学生時代は不登校気味」「1人でエアガンをバンバン撃っていた」“異常な思考”はいつ芽生えたのか…谷本将志容疑者の少年時代とは【神戸市・24歳女性刺殺】
NEWSポストセブン
大谷の「二刀流登板日」に私服で観戦した真美子さん(共同通信)
「私服姿の真美子さんが駆けつけて…」大谷翔平が妻を招いた「二刀流登板日」、インタビューに「今がキャリアの頂上」と語った“覚悟と焦燥”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚を発表した(左・Instagramより)
《お腹にそっと手を当てて》ひとり娘の趣里は区役所を訪れ…背中を押す水谷豊・伊藤蘭、育んできた3人家族の「絆」
NEWSポストセブン
過去にも”ストーカー殺人未遂”で逮捕されていた谷本将志容疑者(35)。判決文にはその衝撃の犯行内容が記されていた(共同通信)
《前科は懲役2年6か月執行猶予5年》「ストーカーだけでなく盗撮も…」「5回オートロックすり抜け」公判でも“相当悪質”と指摘された谷本将志容疑者の“首締め告白事件”の内幕
NEWSポストセブン
硬式野球部監督の退任が発表された広陵高校・中井哲之氏
【広陵野球部・暴力問題で被害者父が告白】中井監督の退任後も「学校から連絡なし」…ほとぼり冷めたら復帰する可能性も 学校側は「警察の捜査に誠実に対応中」と回答
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン