国際情報

「こんな薬、売ってないよ?」韓国人女性が国内薬局「謎の薬」を紹介する“フェイク広告動画”が拡散 スギ薬局は「取り扱ったことない」「厳正に対処する」と警告

販売されていない「謎の薬」を購入している「フェイク動画」(instagramより。画像は一部編集部にて加工しています)

販売されていない「謎の薬」を購入している「フェイク動画」(instagramより。画像は一部編集部にて加工しています)

〈韓国人の友達に「この薬、日本で大人気なんでしょ??」って言われたんだけど、日本で一度も見た事ない〉──あるX(旧Twitter)ユーザーが1月3日にポストした内容に、注目が集まっている。

 韓国製のある薬が日本の大手ドラッグストアチェーンの店頭で大人気だとする“怪しい広告投稿”が、SNS上を駆け巡っているのだ。

「先の内容を投稿したユーザーは、同月6日にも〈インスタの広告で出てきたのは、渋谷で広告されてたり、スギ薬局でお会計までいってるんだけど…誰か売ってるの見た事ある?〉と当該の広告を添えてポスト。

 その広告は、韓国人とみられるInstagramユーザーが東京・渋谷の街を撮影しつつ、『スギ薬局』の商品棚に並ぶ『かんせ 上』と『かんせ 下』という、見たことのない2種類の箱を手にし、レジの店員にハンドスキャナーでバーコードを読み取ってもらうシーンも映っていました」(流通ジャーナリスト)

 韓国人と見られるユーザーは自身のブログでも“謎の薬”を紹介していた。昨年12月に公開されたブログには、大手家電量販店チェーン・ビックカメラの敷地内とみられる場所に貼られた「かんせ」のポスターの写真などがアップされている。ポスターには「日本一の関節製品」として「かんせ 上」および「かんせ 下」の写真と、割引価格とされる「9,999¥」という数字が表記されている。

 韓国に詳しい国際ジャーナリストが語る。

「YouTubeにも『かんせ』を紹介する韓国人の動画が公開されています。製品のホームページを見ると、日本語と韓国語が交互に並んでいて、日本語はやや不自然。会社は韓国に位置していることになっていますが、一連の投稿にSNS上では『こんな薬、売ってないよ?』『怖すぎる』などと戸惑いの声が上がっています。

 一般に日本の市販薬は高品質で知られ、中国・韓国でも人気が高い。そういった背景を踏まえると、『かんせ』も“日本で売られている薬”であることをアピールすることで、韓国の市場でマーケティングしようとしていると思われます」

関連キーワード

関連記事

トピックス

お仏壇のはせがわ2代目しあわせ少女の
《おててのシワとシワを合わせて、な~む~》当時5歳の少女本人が明かしたCM出演オーディションを受けた意外な理由、思春期には「“仏壇”というあだ名で冷やかされ…」
NEWSポストセブン
『サ道』作者・タナカカツキ氏が語る「日本のサウナ60年」と「ブームの変遷」とは
《「ととのった〜!」誕生秘話》『サ道』作者・タナカカツキ氏が語る「日本のサウナ60年」と「ブームの変遷」
NEWSポストセブン
広陵野球部・中井哲之監督
【広陵野球部・被害生徒の父親が告発】「その言葉に耐えられず自主退学を決めました」中井監督から投げかけられた“最もショックな言葉” 高校側は「事実であるとは把握しておりません」と回答
週刊ポスト
薬物で何度も刑務所の中に入った田代まさし氏(68)
《志村けんさんのアドバイスも…》覚醒剤で逮捕5回の田代まさし氏、師匠・志村さんの努力によぎった絶望と「薬に近づいた瞬間」
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《ずっと若いママになりたかった》子ども好きだった中山美穂さん、元社長が明かした「反対押し切り意思貫いた結婚と愛息との別れ」
週刊ポスト
連敗中でも大谷翔平は4試合連続本塁打を放つなど打撃好調だが…(時事通信フォト)
大谷翔平が4試合連続HRもロバーツ監督が辛辣コメントの理由 ドジャース「地区2位転落」で補強敢行のパドレスと厳しい争いのなか「ここで手綱を締めたい狙い」との指摘
NEWSポストセブン
伊豆急下田駅に到着された両陛下と愛子さま(時事通信フォト)
《しゃがめってマジで!》“撮り鉄”たちが天皇皇后両陛下のお召し列車に殺到…駅構内は厳戒態勢に JR東日本「トラブルや混乱が発生したとの情報はありません」
NEWSポストセブン
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《早穂夫人は広島への想いを投稿》前田健太投手、マイナー移籍にともない妻が現地視察「なかなか来ない場所なので」…夫婦がSNSで匂わせた「古巣への想い」
NEWSポストセブン
2023年ドラフト1位で広島に入団した常廣羽也斗(時事通信)
《1単位とれずに痛恨の再留年》広島カープ・常廣羽也斗投手、現在も青山学院大学に在学中…球団も事実認める「本人にとっては重要なキャリア」とコメント
NEWSポストセブン
芸能生活20周年を迎えたタレントの鈴木あきえさん
《チア時代に甲子園アルプス席で母校を応援》鈴木あきえ、芸能生活21年で“1度だけ引退を考えた過去”「グラビア撮影のたびに水着の面積がちっちゃくなって…」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《ラーメンにウジ虫混入騒動》体重減少、誹謗中傷、害虫対策の徹底…誠実な店主が吐露する営業再開までの苦難の40日間「『頑張ってね』という言葉すら怖く感じた」
NEWSポストセブン
暴力問題で甲子園出場を辞退した広陵高校の中井哲之監督と会見を開いた堀正和校長
【「便器なめろ」の暴言も】広陵「暴力問題」で被害生徒の父が初告白「求めるのは中井監督と堀校長の謝罪、再発防止策」 監督の「対外試合がなくなってもいいんか?」発言を否定しない学校側報告書の存在も 広陵は「そうしたやりとりはなかった」と回答
NEWSポストセブン