連邦最高裁判所長官から就任宣誓を受けるトランプ大統領と、メラニア夫人(中央)、長女のイヴァンカ(EPA=時事)

連邦最高裁判所長官から就任宣誓を受けるトランプ大統領と、メラニア夫人(中央)、長女のイヴァンカ(EPA=時事)

 話は逸れるが今回、トランプファミリーのファッションも変わった。前回、米国の著名デザイナー、ラルフ・ローレンによる空色のボレロスーツを着用していたメラニア夫人は、トランプ氏と同じ濃紺のコートドレスに首元まで波打つように襟があるアイボリーのブラウス、ツバのある濃紺と白のボーダーハットに濃紺のピンヒールだった。新鮮で爽やかで希望を感じさせる空色と柔らかなラインの美しいデザインで、優しく親しみのあるファーストレディーの誕生を印象づけた前回とは反対に、落ち着いて安定したイメージの濃紺にカチッとしたデザインは、上品でシックだがクールで毅然とした印象に。さらに帽子のツバで目元が隠されていたため、ミステリアスで近寄りがたさが強調された。

 前回、特別補佐官に任命され注目を浴びたトランプ氏の長女イヴァンカ氏は、今回、深緑のスーツに同色のベレー帽を着用。前回はフレッシュさやスタートをイメージさせる真っ白のパンツスーツで、政権への意気込みなどが感じられたが、今回は穏やかさや安定感、バランスをイメージさせる色を選んだ。新政権ではホワイトハウス入りしないというイヴァンカ氏だけに、政治とは距離をとった立ち位置の心境が服装の色に投影されていたのかもしれない。

 話をトランプ氏に戻そう。前日に行われた凱旋集会で「明日から歴史的なスピードと強さで行動し、私たちの国が直面する危機を解決する」と述べたトランプ氏は、就任直後から「パリ協定離脱」「恩赦」「南部国境に非常事態宣発令」「WHO脱退」と次々と大統領令にサイン。就任初日、公言通りの独裁者ぶりを発揮。その言葉に呼応するように、米実業家のイーロン・マスク氏は就任イベントで「ナチス式敬礼」と言われるポーズを行い物議を醸した。

 トランプ氏がネクタイに選んだ紫という色は、上品で高貴で権力の象徴でもありカリスマが好む色でもあるが、下品や不安、不安定や孤独というネガティブなイメージもある。第2次トランプ政権が始まった米国はどこに向かっていくのだろう。

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