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〈ドアが開いたらババアをボコして大丈夫です〉闇バイト・狛江強盗致死事件実行犯が裁判で語った指示役の「リアルタイム遠隔指示」

野村広之容疑者宅の家宅捜索を終え、資料を運ぶ捜査員(時事通信フォト)

野村広之被告宅の家宅捜索を終え、資料を運ぶ捜査員(時事通信フォト)

「ホワイト案件」「即日即金」……そんなワードでSNSを検索して辿り着く「闇バイト」の実態が違法行為であることは今や周知の事実であるが、それでも募集は絶えることがない。いまもSNSを検索すれば簡単に「UD」(特殊詐欺の受け子・出し子)、「運び」(犯罪収益や人の運搬)などをはじめとする“案件”に辿り着ける。ただ数年前と違うのは、“案件”の検索結果に、各地の警察が注意を呼びかける投稿が並ぶようになったことであろう。

 捜査機関が警戒を強めるきっかけとなったのは、2023年1月に東京都狛江市で発生した強盗致死事件。「闇バイト」を介して集められた実行役たちが、フィリピンの指示役らと繋がり、秘匿性の高いアプリ「テレグラム」を介してリアルタイムで指示を受けながら強盗に及び、住宅にいた90歳女性をバールで殴って死亡させた。

 SNSで集められた即席の実行役メンバーによって列島各地で実行される「広域強盗」で、指示役は文字通り、空き巣よりも強盗を推奨していた。留守宅から闇雲に金を探し出すよりも、在宅している家人に暴力を振るい脅し、金のありかを聞き出すほうが“効率が良い”とされるからだ。しかし暴力をともなう強盗におよべば、家人の命も危険にさらされる。そして当然ながら、実行した「闇バイト」メンバーらを指示役が助けてくれるわけもなく、待っているのは刑務所である。

 この事件で逮捕された実行役にもそれぞれ、厳しい判決が言い渡された。【前後編の前編 後編を読む

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