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鈴木俊貴さん『僕には鳥の言葉がわかる』インタビュー「世界の見え方も、生き方も違う他者を理解しようと試みることが大切になる時代がくる」

『僕には鳥の言葉がわかる』/小学館/1870円

『僕には鳥の言葉がわかる』/小学館/1870円

【著者インタビュー】鈴木俊貴さん/『僕には鳥の言葉がわかる』/小学館/1870円

【本の内容】
 鈴木さんは「はじめに」の冒頭で高らかに謳う。《僕には鳥の言葉がわかる。空を飛ぶタカ、地面を這うヘビ、おいしい木の実のありかまで、すべて鳥たちに教えてもらう。森の中を歩いていても、街の中を歩いていても、そこかしこから鳥の声が聞こえてくるし、それを言葉として理解できるのだ》。そんなの、信じられない? 本当なんです。世界を驚かせた研究の成果とここまでの長く険しく、何より楽しい道のりを平易な言葉でユーモラスにつづったエッセイ集。未来を作る子どもたちにも読んでほしい一冊だ。

一般の人にも知ってほしいと思っていたから「書きます」

 シジュウカラに言語能力があることを発見し、動物言語学という新しい学問を提唱する研究者が自身の研究について書いたのが『僕には鳥の言葉がわかる』、通称『僕鳥』である。

 アリストテレスの昔から、人間は動物の中で人間だけが言葉を使うと考えてきた。だが実はそうではなく、シジュウカラなどの鳥やその他の動物にも言語はあり、人間の言語はそうしたもののひとつである、と鈴木さんは考える。

 学生時代から、シジュウカラの生態を研究してきた。「ツツピーツツピー」「ヒヒヒ」「ジャージャー」「ヂヂヂヂ」などさまざまに鳴くその声には意味があると観察から導き出し、時間をかけて証明した。

「鳥の研究を始めてから本の最後のストーリーにたどりつくまでに18年経過しています。『僕鳥』は、ぼくのこれまでの研究人生を1冊にまとめた本です」(鈴木さん、以下「」内同)

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