2024年度のFortnite世界大会に観戦・撮影にいったとき。公式解説者さんたち(左・「トンピ?」さん、右・「Pols」さん)と共に現地会場から大会の様子を実況配信した

2024年度のFortnite世界大会に観戦・撮影にいったとき。公式解説者さんたち(左・「トンピ?」さん、右・「Pols」さん)と共に現地会場から大会の様子を実況配信した

学校に行くと練習時間が確保できない

——小2の子供がYouTubeで配信することに、不安はなかったですか?

父:これは「フォートナイト」というゲーム特有の事情でもあるんですが、基本的に“チーム戦”で戦うゲームなんですよね。将来的に大会に出たいとなった時、すでに実績や知名度があるほうが強い選手とチームを組めたり、応援してくれるファンも多かったりするから、知名度自体が“戦闘力”にかなり影響するんです。

 Tarouはこの時点で、「フォートナイトの世界大会に出たい」という目標を明確に言っていたので、この年でこれだけ上手かったら注目度もされるかもしれないし、それなら小さいうちからYouTubeをやってみたほうがいいだろうと。私からTarouに声をかけて、YouTubeを始めました。

——一方今年2月、〈小学校卒業後、中学校には通わないことを決めました。Fortniteの競技・YouTubeの両方を本気でやりながら充分な睡眠・運動・学習の時間を確保できる生活にするために、一年かけて親子と学校で話し合った結果です〉とXでポストした際には、ネット上でさまざまな反響を呼びました。改めて、なぜこのような決断を下したのでしょうか。

Tarou:大会上位の選手たちは自分より強い人ばっかりで、その人たちは今でも毎日練習してさらに強くなり続けている。今からその人たちに追いついたり、追い越したりすることを考えたら、一日10時間くらい練習しないと、追いつかないんです。

父:スポーツであれば休憩して、ご飯を食べて、練習時間は科学的に5時間くらいが最適だと言われていますが、ゲームの場合は13〜14時間だって練習できちゃうんですよね。練習するためのグラウンドが使えない、みたいな制約もないので、延々と練習している人もいます。

「フォートナイト」は3億人規模のプレイヤーがいるゲームで、そういう人たちが少なくない中での戦いになります。Tarouの目標は世界大会出場ですが、今その枠を争っているプレイヤーって、本当にトップだとアジアのサーバーで20〜30人いる。その人たちは本当に5〜6年間、毎日10〜12時間を「フォートナイト」に費やしてきているんです。

 そう考えると、学校にしっかり通う毎日だと、帰ってくるだけでクタクタだし、集中した練習時間を取れない。そこで今の彼の目標と照らしたときにどちらが大事か考えて、中学校に行かないという判断をした、ということですね。

──それはTarouさんの判断でしょうか? それともご両親?

Tarou:うーん、でも、どっちもですね。

父親:「フォートナイト」でトップにいくための情報収集と分析は親がやっていますけど、その結果をこちらがサジェストして、親子で話し合って、本人が納得いく答えを出す……というのが今回の判断をふくめたいつものパターンですね。

 アジアで1000位くらいのレベルでも、「通学や部活など、同級生とおなじような学校生活を送っていると到達できない」というのは明らか。アジアで1000位と言ったら、小さい頃から近所では一番上手いくらいの立ち位置のプレイヤーだと思うんですけど、それでも世界大会には全然届かないんです。

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