スポーツ

綱取りの大関・大の里 難敵となるのは豊昇龍・琴櫻よりも「外国出身平幕5人衆」か

(左から)豊昇龍、大の里、琴櫻(時事通信フォト)

(左から)豊昇龍、大の里、琴櫻(時事通信フォト)

 5月場所に横綱昇進をかける大関・大の里だが、昇進の壁になるはずの横綱・大関陣が本調子ではない。3月場所は、新横綱・豊昇龍が9日目を終えて5勝4敗、金星配給3個という相撲内容で10日目から途中休場に追い込まれた。大関・琴櫻も10日目までに5勝5敗と苦戦。終盤に3連勝して8勝7敗でなんとかカド番を脱出する有り様だった。これは連覇を狙う大の里が昇進に有利な状況に見える。

 しかし、「むしろ平幕に難敵が揃っており楽観視はできない」とするのは、若手親方のひとりだ。

「日体大出身の大の里の学生時代からのライバルである外国出身力士らが幕内の上位から中位に上がってきた。基本的に横綱や大関と対戦するのは前頭4枚目あたりまでだが、最近の本場所は後半戦が星の潰し合いとなる。下位力士でも成績次第では三役はじめ、横綱・大関との取組も組まれるので、対戦の可能性があるわけです」

 この若手親方によれば、外国出身力士5人衆が手強い相手として控えているという。

「大の里は日体大に進学後、1年生でいきなり学生横綱はじめ6つのタイトルを手にした。その大の里に立ちはだかったのが、日体大の同級生でモンゴル出身の阿武剋だった。4年生の時には大の里を破って学生横綱になっている。2023年11月場所の幕下デビューから所要3場所で関取になっています。

 豊昇龍と同じ飛行機で来日して日体大柏高から日体大に進学した欧勝馬は、日体大では大の里の2年先輩。もともとレスリングの選手だったが、大学で相撲に転向。4年生で学生横綱になり、こちらも2021年11月場所の幕下デビューから所要4場所で関取になっています。新入幕となった昨年5月場所では快進撃を見せ、新入幕優勝も期待された。ケガで足踏みしたが、豊昇龍と大の里へのライバル心を持つモンゴル出身力士です」

関連キーワード

関連記事

トピックス

“令和の小泉劇場”が始まった
小泉進次郎農相、父・純一郎氏の郵政民営化を彷彿とさせる手腕 農水族や農協という抵抗勢力と対立しながら国民にアピール、石破内閣のコメ無策を批判していた野党を蚊帳の外に
週刊ポスト
緻密な計画で爆弾を郵送、
《結婚から5日後の惨劇》元校長が“結婚祝い”に爆弾を郵送し新郎が死亡 仰天の動機は「校長の座を奪われたことへの恨み」 インドで起きた凶悪事件で判決
NEWSポストセブン
6月2日、新たに殺人と殺人未遂容疑がかけられた八田與一容疑者(28)
《別府ひき逃げ》重要指名手配犯・八田與一容疑者の親族が“沈黙の10秒間”の後に語ったこと…死亡した大学生の親は「私たちの戦いは終わりません」とコメント
NEWSポストセブン
「最後のインタビュー」に応じた西内まりや(時事通信)
【独占インタビュー】西内まりや(31)が語った“電撃引退の理由”と“事務所退所の真相”「この仕事をしてきてよかったと、最後に思えました」
NEWSポストセブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬・宮城野親方
【元横綱・白鵬が退職後に目指す世界戦略】「ドラフト会議がない新弟子スカウト」で築いたパイプを活かす構想か 大の里、伯桜鵬、尊富士も出場経験ある「白鵬杯」の行方は
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問される佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
《ブラジルへ公式訪問》佳子さま、ギリシャ訪問でもお召しになったコーラルピンクのスーツで出発 “お気に入り”はすっきり見せるフェミニンな一着
NEWSポストセブン
「日本人ポップスターとの子供がいる」との報道もあったイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
イーロン・マスク氏に「日本人ポップスターとの子供がいる」報道も相手が公表しない理由 “口止め料”として「巨額の養育費が支払われている」との情報も
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
《会社の暗部が暴露される…》フジテレビが恐れる処分された編成幹部B氏の“暴走” 「法廷での言葉」にも懸念
NEWSポストセブン
渡邊渚さんが性暴力問題について思いの丈を綴った(撮影/西條彰仁)
《渡邊渚さん独占手記》性暴力問題について思いの丈を綴る「被害者は永遠に救われることのない地獄を彷徨い続ける」
週刊ポスト
 6月3日に亡くなった「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄さん(時事通信フォト)
【追悼・長嶋茂雄さん】交際40日で婚約の“超スピード婚”も「ミスターらしい」 多くの国民が支持した「日本人が憧れる家族像」としての長嶋家 
女性セブン
母・佳代さんと小室圭さん
《眞子さん出産》“一卵性母子”と呼ばれた小室圭さんの母・佳代さんが「初孫を抱く日」 知人は「ふたりは一定の距離を保って接している」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《レーサム創業者が“薬物付け性パーティー”で逮捕》沈黙を破った奥本美穂容疑者が〈今世終了港区BBA〉〈留置所最高〉自虐ネタでインフルエンサー化
NEWSポストセブン