現在は、性転換手術を行い本名も変え、本人曰く「人生第3章を歩んでいる」という
──たしかに長期的にみれば、“しくじり”ではないですね。
「一歩間違えたら『しくじってたかも』とは思うけど、実際にはしくじってないはず(笑)。頑張ってお仕事をしたお給料で借金が完済できたときはものすごく嬉しかったし、そうなれたのもフォロワーさんや周りの方が応援してくれたからだと思っているので、感謝でいっぱいです!」
──GENKING.さんは、美容ブランド『ほのあかり』や『Lash drip(ラッシュドリップ)』、ウエディングブランド『Ameris(アメリス)』などのプロデュースも行っています。最初に手がけた『ほのあかり美容石鹸』の開発が始まったのは、テレビ出演で一番忙しかった2015〜2016年ごろです。美容ブランドに携わるようになったのも、先を見据えてのことだったのでしょうか。
「テレビに出始めて半年くらいから、『最近、番組に呼ばれなくなっている』って感じるようになった。『あ、もうすぐ私の“旬”が終わるぞ』っていうのは気づいてましたね」
──風向きが変わっていった?
「それに自分の中でも、肩書きが“タレント”だけじゃ弱いと思っていた。売れてるタレントさんは、他に“俳優”とか“歌手”とかいろんな肩書きが横にあるし、タレント1本の人はトークがすごく上手かったりとかする。一方で私はトーク術もないし、人に勝てる部分があんまりないって思っていた。それに、当時のマネージャーさんにも、中身が足りないと指摘されていて、そんな時に『美容ブランドを持ちたい!』って決意したんです」