17歳でジュノンボーイの愛知選抜になったことから芸能界に足を踏み入れたGENKING.
──家賃手当は重要だったんですね。
「とはいえ当時の私はすでに30歳で、今から芸能界に入っても仕事があるかわかんないし、カミングアウトもしてなかったから、とにかく不安で仕方なかった。幼少期にいじめられていたことを思い出して、世間から冷ややかな目で見られたらどうしようとか、複雑な気持ちにもなってました」
──そうして芸能界入りした結果、すぐに『行列のできる法律相談所』に出演し、「ユニセックスキャラ」として大ブレイクしました。当時、番組内で「GENKING.って心が女の子なんだよね?」というMCからのフリがきっかけで「カミングアウト」されることになりました。それには大変な勇気が必要だったかと思います。
「私が出演した部分は、放送尺でいうと10分ぐらいなんだけど、実際にはもっと長い時間収録していて。だって友達も知らない、地元の子も知らないし家族も知らないのに、テレビでカミングアウトなんて! 不安しかなく、『そうです!』って認められなかったから苦し紛れに『やーよ!』って言ったんだけど、なんかそれが世間で爆発的に流行ったみたいです(笑)」
──「カミングアウト」した番組が放送されるのは、怖くなかったですか?
「そりゃあもう、どうなっちゃうんだろうって不安でしかなかったですね。でもね、放送されてすぐ、お姉ちゃんから『やっと白状したか』ってメールが来た。それで『なんだ、家族も気づいてたんだ』って。気づいていても言わないでいてくれた優しさに泣けてきましたね」