(本人のインスタグラムより)
──「人生第1章」で出会った地元の友人も知らなかった、とのことですが、上京前は完全に“男性”として生活されていたのでしょうか。
「幼少期から『女っぽい、キモい』みたいなことは言われてたし、いじめられっ子だった。小物もピンクのものが好きだったし、あと男の子は皆『ワンピース』とか『ドラゴンボール』とかが好きだったんだけど、私はずっと『りぼん』『なかよし』『ちゃお』派。付録が楽しみで、毎月絶対3つ買ってた」
──その頃から女性だったんですね。
「でも思春期になって『いじめられるのが嫌だし、学校行きたくないな』って悩むようになった。そんなある日、夏休み期間中にたまたまお姉ちゃんの部屋のゴミ箱にブリーチ剤の残りを見つけたの。それでお姉ちゃんの真似して前髪に塗ってみたら、金髪になっちゃって。
で、ちょうどその日は地元の盆踊りがあったんだけど、その髪のまま出かけたのね。そうしたら、それまで『女っぽくてキモい』ってバカにしてた同級生が、急に『金髪野郎!』とか『ヤンキー!』って言うようになったの」
──前髪を染めたら、「女っぽい」が「ヤンキー」に変化したと。
「私としては、そっちの方が嬉しくて。そこから見た目が派手だと『女っぽい』ってバカにされないんだと。とにかく『オカマ野郎!』って言われたくなかったし、そこから見た目を派手にすることを覚えた。中学1年生から日焼けサロンに通って、ピアス20個ぐらい開けて。心を防御するためだけに、見た目をギャルっぽくしてましたね。
