おなじみのおかっぱ頭と大きな黒縁メガネ姿で現れた
「いや、これは花粉症(笑)。10年ぐらい前に発症して、スギだ、ブタクサだ、黄砂だ……と年中、涙目になっちゃう。困ったもんですね」
年齢を重ねれば、身体のあちこちにガタがくるのは仕方がない。大木さんは2015年1月、大動脈解離の大病にも見舞われた。
「自宅のトイレを出たとき、突然、バリバリバリ~と身体を引き裂かれるような、これまで経験したことのない激痛に襲われ、『ギャ~!!』と叫んでその場に倒れ込みました。なんとかリビングまで這って行って、携帯で救急車を呼びました」
大動脈解離は死亡リスクが高く、恐ろしい病気だ。大木さんは一命を取り留めたものの、手術は2日がかりで行われ、入院生活は1か月に及んだという。
「今も2か月に1回通院して血液やレントゲン、MRIの検査を受けています。そうしたら一昨年8月、血管の状態がよくない、というので、お腹をパックリ開いて血管を5本、人工血管に入れ替える、という大手術を受けました。
弟や親戚が故郷・愛媛などから呼ばれました。これは手術後に知ったのですが、『手術中に亡くなるかもしれないから見守って』とお医者さんに言われたんだそうです。弟に『白目むいて、口を開けて寝ていたから死んだかと思った』と言われました」