1979年ラジオ番組のコーナーでデビュー
大木さんは1979年、ラジオ番組『大沢悠里ののんびりワイド』(TBSラジオ)内の企画コーナー「凡ちゃんの商店街あの店この店」でデビュー。1983年、『街かどテレビ11:00』でテレビデビューしたときは37歳、と下積み時代が長かった。
だが、すぐに人気に火がついた。全盛期は司会の仕事をかけもちで1日に複数こなし、ロケで国内・海外を飛び回り、休みは年2日。平均睡眠時間は4時間半だった。「収入は億単位でしたね。それが何年続いたか? 忘れました」とニヤリ。ならば、貯金もたっぷりあるだろう。もう少しノンビリしてもよさそうだが……。
「貯金はありません。子どもが4人いたし、20年前に離婚しましたから」
大木さんは熟年離婚し、独身に戻っていたのだ。デビュー以来、変わらないおかっぱ頭とメガネ姿で一線を走り続ける凡ちゃん。続編では自宅から妻子の姿が消えた離婚直前の夜、79歳となった現在も現役司会者を続ける健康の秘訣を明かしている。
(第2回に続く)
取材・文/中野裕子(ジャーナリスト)