2015年1月、大動脈解離の大病にも見舞われた
12時間の手術を乗り越え、20日間の入院生活を経て退院し、今やすっかり元気な様子だ。大動脈解離を発症したときも、この手術からも、驚異的な回復力をみせたという。
しばらく療養して復帰し、昨年は映画『Purple Lilac~恋の芽生え~』(伴大介監督)という、人間とAIのラブストーリーにも出演。この2月に東京・浅草橋で上映イベントが行われた。
「24歳になる直前に上京してきたときはコメディアンになりたくて、東宝芸能学校で2年、東映演技研究所でも2年、発声や芝居、ダンスなどのレッスンを受け、これまでも何本か映画やドラマ、ミュージカルに出演してきました。学校の先生や弁護士といった真面目なカタい役が多かったんですけど、今回は初めて、ちょっと悪い役です。
いや~演技は難しい。とくに、しゃべり方。司会業を長年やって滑舌よくはっきりしゃべる癖がついちゃっていて。『Purple Lilac』の試写を観たら、僕の出番は台本より少なくなっていました」
仕事への情熱の火は燃え続けている。しかし、そんなに稼いでどうするのか。
「いやいや、稼いではいません。どの仕事も予算が厳しいから、僕のギャラも下がっちゃって。移動でタクシーを使ったら、赤字になるくらい。ほとんどボランティアですよ(笑)。イベントの後の飲み会で支払ってもらえるかなあ、と思ったら、責任者がどっか行っちゃって……という漫画みたいなこともあるから、笑ってもいられない。それでも、求められるのは嬉しいこと。いつまでも忙しくしていたいですね」