X氏から痛々しい被害を受けた(写真はAさん提供)
「責める私に彼がブチギレて…」刑事事件にエスカレート
この件以降、AさんはX氏に対して、「なぜ勝手に勝手に売掛にしたのか」「同棲はいつになるのか」などと問い詰めることが増えていった。
「シャンパンタワーの件で、私がしつこく問い詰めるのを鬱陶しく思ったのか、Xは私に手をあげるようになりました。1回目は8月21日から翌日にかけて、ホテルの部屋内でタワーの件で言い争いになり、『こんなの詐欺じゃん!』と言ったら、彼がブチギレて……。殴る蹴るの暴行に加え、首を絞めたり髪の毛を抜かれたりして、このときは全治3週間のケガを負いました。
2回目は9月11日〜12日。このときもホテル内です。傘で足を刺されたり、足で踏まれたりして右足の小指にヒビが入り血腫ができました。傷が癒えず、いまだにリハビリに通っています。あとその翌月にも、例の同棲の約束について言い合いになり、手を出されました。このふたつについては、警察の現場検証も済んでいます」
やっと我に返ったAさんは警察に被害届を提出。8月に受けた暴行についてはすでに被害届が受理され、他の2件についても来月、届が受理予定だという。Aさんは肩を落とした。
「私も大人ですし、会社だって経営しています。私に落ち度があったことは重々承知しています。ただ、“色恋営業”にハマると、本当に冷静な判断ができなくなるんです。いま、ホストに行く女の子は増えていますが、この怖さはもっと知られてほしい」
今回の事態をこのグループはどう捉えているのか。NEWSポストセブンは経営陣に対してに複数回取材を申し込んだが、返答はなかった。
一部のホストクラブが“適正な営業”を推し進める動きはあるものの、Aさんのように深刻なトラブルに発展してしまう女性はあとを絶たない。法改正によって、こうした悪質な色恋営業は是正されていくのだろうか──。(了。前編から読む)
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