17人組みガールズグループ『Rain Tree』の新野楓果、綾瀬ことり、遠藤莉乃
“オーディション落選者”から結成された17人組のガールズグループ『Rain Tree(レインツリー)』。落選後に再挑戦の機会を提示されて“FINALIST”として約1年の下積みを経験し、2025年1月にメジャーデビューを掴み取った。5月28日には2ndデジタルシングル『つまり』を配信リリース。楽曲の選抜メンバーを務める綾瀬ことり(18)、遠藤莉乃(18)、新野楓果(24)を深掘りする。(前後編の前編)
──アイドルのオーディションに参加したきっかけは?
綾瀬 中学時代に不登校になり、中学卒業後は同級生が誰もいないところへ行きたいと思い、好きだった絵の専門学校へ進みました。でも入学してみると、とんでもない“モンスター”だらけで、自分には才能がないんだと思い知らされて……。努力では届かない、圧倒的なセンスの差に直面して落ち込んでしまったんです。
そんな時にたまたまYouTubeで流れてきたのが、乃木坂46さんの『バンドエイド剥がすような別れ方』のMVでした。かわいいなと思って検索してみたらファンの方のXにたどり着いて、そこで「IDOL3.0 PROJECTオーディション」の告知がリツイートされているのを見つけたんです。絵から離れたい時期でもあったので、こういう道もあるんだって。アイドルは見るもので自分がなれるものとは思っていなかったけれど、深く考えずに新しい挑戦をしたかったんです。
遠藤 私は小学生の時に、女の子がアイドルを目指す『アイカツ!』というアニメを観て、“アイドル”という存在を知ったんです。主人公が「星宮いちご」という名前で、私もいちごちゃんみたいにステージでキラキラ輝きたいと憧れていました。彼女にあやかって、デビューまでは「イチゴ」という名前で活動をしていました。
新野 アイドルへの憧れは小学生の頃からありましたね。ダンスを習っていたのでステージで踊る楽しさも知っていました。でも学生の頃は「あの子、オーディションを受けているらしいよ」と注目されたくなくて、スカウトをしていただく機会があっても断っていたんです。自分は絶対受からないだろうなとも、考えていて。
オーディションの挑戦を決意したのは転職活動中で時間があったこと、そして応募資格が25歳までだったからです。アイドルのオーディションは20歳くらいまでが多いので、これが22歳の自分にはまたとないチャンスかなって。学校で噂になることを気にする必要もなかったし、タイミングがよかったんだと思います。