『ミラモンGOLD』(フジテレビ系)ではミラモン同世代応援団を勤める綾瀬
「お母さんに恩返ししなきゃ」
──デビューまでには色んな苦難があったと思います。何を支えにして乗り越えてきましたか?
綾瀬 オーディションに落ちて、デビューも決まっていない状態で活動している期間は「自分たちは何をしているのだろう」と、悩む時間が本当に多かったんです。そんな私にお母さんが「信じているよ」と言い続けてくれて、すごく支えてくれました。
“FINALIST”として活動するために転校し、生活も一変して、親にも迷惑をかけていたので、自分としてもこのままじゃ終われないって。でもここで諦めてしまったら、ただお金を使っただけで終わってしまう。オーディションにもついてきてくれたお母さんに申し訳ない。恩返ししなきゃという思いが、原動力になりました。
デビュー前からSNSを通じた活動はさせてもらえていたので、ファンになってくださった方から「応援しているよ」と励ましの声をいただいたのも力になりました。ライブ配信をすると、画面をスクショして送ってくれたりもして嬉しかったですね。
遠藤 中学3年生からオーディションを受け始めて、高校2年生で受けた今回のオーディションで初めて最終選考まで残れることができました。やっとつかんだチャンスを絶対にモノにしないと、という気持ちがすごく強かったです。それでもデビューが保証されていない“FINALIST”の期間は、「この歌やダンスをレッスンしても披露するところがない」とモチベーションの保ちかたがわからなくなった時期があって。
その時に学校の友達が近くで応援してくれたのが心強かったです。私のアー写(宣材写真)が出たら、スクショして「かわいい! はやく衣装を着て踊っている姿が見たいな」って画面を見せてくれて。ママも「デビューした後の莉乃がどんな姿になるか楽しみだね」と言ってくれて、まわりの人がプラスの言葉をかけ続けてくれたから、今は我慢の時期なのかもしれないと踏ん張れました。プラス思考になって、自分の未来に希望が持てたんです。
新野 年齢的に同世代の友達は社会に出て自立していたので、「失敗したらどうしよう」と常に追い詰められていました。それでも家族や友達、ファンの方がデビューを待ち望んでいつもあたたかく見守ってくれたので、私もモチベーションを保ち続けることができたと思います。
まだ世に出ていない“FINALIST”の期間は、「自分たちで考えて行動する場面が多かったので、メンバー同士で集まって相談する機会がよくありました。そこで悩みを共有して、諦めない気持ちを言語化できたのも良い時間だったと思います」と語る新野。後編では下積みを経てアイドルデビューを果たした3人の素顔とこれからの夢を語る。後編はこちら
【プロフィール】
綾瀬ことり(あやせ・ことり)/2006年6月12日生まれ、愛知県出身。『ミラ☆モンGOLD』(フジテレビ系)に出演中
遠藤莉乃(えんどう・りの)/2006年12月1日生まれ、埼玉県出身。6月28日リリースの2nd Digital Single EXTRA Song『恋愛変格活用』でWセンターに抜擢
新野楓果(にいの・ふうか)/2000年10月8日生まれ、茨城県出身。バスケ歴9年を生かし、『月刊バスケットボールWEB』で「新野楓果のBestスコア」を連載中
取材・文/渡部美也 写真/黒石あみ