NEWSポストセブンに対し、遺族らがコメントを寄せた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
遺族コメント全文「私たちの戦いは終わりません」
「私たちの願いがようやく形になりました。事件から3年。大きな岩が動き出しました。殺人罪としての捜査に漕ぎ着けるまで、これほど時間を要するとは思いませんでした。八田與一を捜すために費やしたこの3年間、共に活動してくれた『願う会』の仲間たち、そして署名やチラシ掲示にご協力くださった全ての皆様に心から感謝申し上げます。
これからは、捜査体制がさらに強化され、逮捕に向けて、より一層の進展が期待されます。 私たち『願う会』も、警察と連携し、新たな活動を展開していきます。八田與一が逮捕されるまで、私たちの戦いは終わりません。引き続き、どんな些細な情報でも構いませんのでご協力いただけますよう、心よりお願い申し上げます」
遺族らが件の早期解決を願う一方、八田容疑者はいまも雲隠れを続けたままだ。警察も事件当日以降、その決定的な足取りを掴めずにいる。
「事件当日の夜、現場付近の防犯カメラに、はだしのまま逃走する八田容疑者の様子が映っていました。また別府湾沿いでは、当時男が着ていたとみられるTシャツが脱ぎ捨てられているのが発見されており、本人のDNAも検出された。
県警はその日のうちに男の自宅や関係先をあたり、捜査を続けましたが、姿を現すことはありませんでした。事件以降、家族にも接触していないとみられ、捜査関係者によれば男の母親は『(息子に)早く出頭してほしい』などと警察に伝えているそうです」(前出・全国紙記者)
過去に容疑者の祖父はNEWSポストセブンの取材に対し、「與一はもう死んでいると思っている」「事件を起こす必然性がない」などと語っていたが、“殺人犯”として指名手配されることに対し、男の家族らはなにを思うのか。
かつて、八田容疑者も暮らしていたという関係先を訪れると、親族の女性が取材に応じた。