花びらを右目のかざす田村真子アナウンサー
「最近になって、ほんのちょっとだけ肩の荷が下りたんです。より自然体で臨めて、意図せず素が出せる瞬間も増えた気がします。現場での結束も強まり、『ラヴィット!』が“ホーム”と感じられる居場所になりました。アナウンサーの後輩もいますし、年下のアイドルの方などが来てくださるたびに、お姉さんでいなきゃとじわじわ意識しています」
かつて歌手の山口百恵が、フォークシンガーでもシンガー・ソングライターでもない唯一無二の存在として、〈菩薩〉と形容された。田村アナも、独自路線の『ラヴィット!』で新機軸を開拓してきただけに、〈菩薩〉のような存在感が滲み出てきたのだろう。
春からレギュラー番組も増え、20代最後の今年をアナウンサー人生の1つの分岐点と意気込む。
「今に全力で集中して走り抜け、何事にも挑戦してみたい。その先に私しか出せない色を見つけられると、信じています」
(後編に続く)
【プロフィール】田村真子(たむら・まこ)/1996年2月3日生まれ、三重県出身。上智大学卒業。2018年にアナウンサーとしてTBSへ入社。2021年より情報バラエティ番組『ラヴィット!』のMCを務める。今春から『知識の扉よ開け! ドア×ドア クエスト』『タミ様のお告げ』なども担当。
取材・文/渡部美也
撮影/矢西誠二