日本旅行中に大きく露出した写真を数枚投稿(Xより)
特徴は「台湾内での炎上」
女性のXには有料サイトへのリンクが掲載されており、月額料金を支払うと写真の場所で撮影されたと思われる動画を閲覧ができるようになる。
ITジャーナリストの三上洋氏は、「SNSで注目を集めて、より過激なコンテンツを販売している有料サイトへ誘導する手口ですね」と解説する。
「日本でもたびたび問題になっている手法ですが、今回のケースは台湾ユーザーの投稿であることと、台湾内での炎上という点が特徴的です。炎上の発端は、主に台湾の20〜30代の若年層に人気の匿名掲示板・Dcardで話題となったことのようです。Dcardは台湾で800万人ほどのユーザーがいる人気サービスです。
撮影場所が浅草の浅草寺と見られることから、台湾内で『日本の神聖な場所を汚すようなことをするな!』という批判が殺到した流れとなります」(三上氏)
他方、日本各地で迷惑行為をする様子を撮影したり配信したりする海外インフルエンサーがたびたび問題視されている。たとえば、電車の中で巨大スピーカーを持ち音楽を爆音で流していたインフルエンサーが炎上した事例が記憶に新しい。今回のケースでは、なぜ、わざわざ日本を狙ったのだろうか。
「台湾の方にとって、日本旅行が身近なエンターテイメントであり、とても人気がある。日本で撮影することである種の親しみやすさが生まれ、話題にしやすいという点を狙ってのことかと思われます。もしかしたら炎上も計算の内かもしれません」(同前)
海外での日本人気はありがたいことだが、迷惑行為は慎んでもらいたいものだ──。