快活で周囲から愛される女性だった
絶えぬ嘆きの声「みんなに愛される子で…」
「千愛礼ちゃんとは、小学校の時に一緒にチアをやっていました。すごくフレンドリーなんですけど、声はハキハキと大きくて、頼りがいもあった印象です。今回のことは本当に、本当にショックです」
瑞浪市のホームページなどには、東川さんが町内のマラソン大会に参加し、賞状をもって微笑む姿も確認できた。昨年、東川さんを見かけたという近隣住民が話す。
「千愛礼ちゃんは両親とお兄ちゃんとでよくジョギングをしていたから、よく覚えています。有名なマラソン一家でしたよ。彼女は地区のマラソン大会にもよく出ていましたね。
実は去年の夏に地元の神社でやったお祭りで久しぶりに会ったばかりだったの。お母さん、お兄ちゃんたちと一緒に楽しんでいました。『すごい美人さんになったね』って話もしてね……。まさか、こんな事になるなんて、信じられない」
訃報を知り、言葉を失う友人もいたという。地元で理髪店を営む女性がこう取材に答えた。
「うちの子は千愛礼ちゃんと小学校から中学校までずっと同じクラスでした。今回のことは私が電話で伝えたんです。それを聞いたうちの子は『何があったの……?』って絶句していました。『20歳になったら式典でまた会おうねって約束したのに……』って、それだけ言ってあとは無言のまま泣いていました。
とにかく、ご両親にも愛されて、育ちがいい女の子。親御さんのことを思うと本当に気の毒で……」
東川さんの地元・瑞浪市では、成人年齢が18歳に引き下げられてからも、「二十歳の祝典」として引き続き20歳になる年齢を対象に式典が開催されているという。
優しい人柄から地元で愛されていた東川さん。なぜ今回のような事件に発展してしまったのか。