タオルで蒸気をあおぐ「アウフグース」にショーの要素を持たせた「ショーアウフグース」

タオルで蒸気をあおぐ「アウフグース」にショーの要素を持たせた「ショーアウフグース」

 そんなタナカ氏がサウナに目覚めたのは、2007年のことだった。

「(仕事で)座りっぱなしの生活で、身体に不調が出てきたんです。身体を動かして汗をかかないとダメだ! と危機感を覚えて、ジムに通うようになりました。できたばかりのジムはピカピカで空いていて、 当然、ジムの浴室もガラガラ。

 あるとき、誰も使っていないサウナ室に入ってみると、これがなかなか良い。なんだか木のいいにおいもする。不思議と、ウォーキングマシンでひたすら歩いているときと同じように、いろんなアイディアが出てきたり、思考が整理されたりすることに気づきました。

 アツくなって水風呂に入ってみたり、浮かんできたアイディアを忘れないうちに、と脱衣所でメモをしたり。何度か繰り返しているとだんだん、体がフワフワしてきたんです。最初は、昼に食べたシチューのスパイスが効いたからかな、なんて思ったりして(笑)」

 その恍惚感がサウナによるものだと気づいてから、タナカ氏はどんどんサウナにのめり込んでいったそうだ。

「『サウナ 快感』とか『サウナ 恍惚』とかGoogleで調べてみたんですが、当時は全く情報がなくて。ちょうどその頃、マイナスイオンの研究をしていた菅原明子先生と『菅原明子のエッジトーク』というラジオ番組に出演していたんです。そこで先生に“恍惚感”について質問したところ、血管のポンプ運動が作用している可能性が高い、ランナーズハイみたいな状態ではないか、と教えてもらいました。

 その後、2007年にTwitter(現・X)が登場して、サウナについて投稿するようになり、同じように感じているサウナ好きがいるのを知ったんです。

 どこに行った、こういう入り方がいい、なんて情報交換をしているうちに、それをきっかけに声をかけてもらって、2008年からWEBメディアでサウナでの体験をエッセイ形式で連載することになるんです。そして、それが2011年にはエッセイ版『サ道』として、PARCO出版から書籍化されました」

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